転職に関するポストが続いています。
でも、転職だって将来可能性があるキャリアパスの一つです。
本日は、海外の転職活動で欠かせないLinkedinについて書きます。
概要
Linkedinはビジネス向けのソーシャルネットワークです。聞いたことはあってもアクティブに使っている人は多くないと思うので、まずはデータから。
登録人数:5億人以上
利用者の滞在国︰200カ国
有効求人数:1000万以上
ユーザがシェアする記事の数:1日10万件以上
外部データですが、月間アクティブユーザ数は2億5000万。
リクナビネクストの登録者数が670万人、パーソナルキャリアのDODAが400万人、名刺管理アプリからHRへの進化を狙うEightの利用者数が150万人、ビズリーチが100万人、サービス内容とターゲット人口が違うので単純比較する意味はありませんが、桁違いの規模です。
大学生なら、他人事じゃない
遠い世界のことだし、学生や新社会人の自分には無関係だと思っている人もいるかもしれませんが、実際はそうでもありません。若い人も使っています。

アメリカにおけるオンラインプラットフォームの利用動向(ソース:Pew Research Center)
2018年1月時点、アメリカでは18~24歳の25%がLinkedinを利用しています。大学の学位を持つ50%はLinkedinに登録しています。つまり、皆さんと同じセグメントの人たちは、大いにLinkedinを活用しているのです。
高卒者だと利用率が僅か9%であることを考えると、高等教育を終了した人の常套ツールになっていると考えられます。
ちなみに日本での普及率は公開されていませんが、100、200万の規模感のようです。登録していても、もあまり積極的ではない印象をうけます。知り合いの日本人でプロフィールを充実させているのは、やはり海外で仕事をする人が多いような気がします。
縮小傾向とはいえ日本のマーケットは小さくないので、今登録しておけば、日本に興味がある外国企業や、日本語ができる人材として、声がかかる可能性は低くないです。
コンテンツ
Linkedinはソーシャルネットワークなので、用途は広いです。以下はデスクトップ版のホーム画面です。
僕は言語設定を英語にしていますが、日本語表示もできます。
主な機能(上の赤枠部分)
- ホーム:つながりのある人たちがシェアしたコンテンツ
- つながり:相互でコンタクト承認したひと、Facebookでいう友達
- メッセージ:つながりがある人や、リクルーターからのダイレクトメッセージ
- お知らせ:自分のプロフィールが閲覧されたなど、Facebookでいう通知
- 求人:自分のプロフィールにマッチする求人
本当はもっと多機能ですが、とりあえず基本です。
このポストは「いずれ転職」をテーマに大学生を含む20代向けに書いているので、それを踏まえてアドバイスしますと、肝心なのは、最新の自分のプロフィールを掲載しておくことで、最初はコンテンツのシェアや、他人のポストを読む必要はないです。
なぜLinkedinを使うべきなのか
Linkedinは超アクティブに転職活動している人にも使えますが、本ブログの読者には、余裕を持った「待ちの姿勢」で使うことをおすすめします。
詳細は別途書きますが、正直、Linkedinのプロファイル登録は面倒です。待ちの姿勢を整えるために面倒なことをする・・・あまり合理的に思えないかもしれませんが、それでもお勧めする理由があります。
見つけてもらう
あなたが優秀な人材でも、知られていないと価値はゼロです。市場において誰も知らない=存在しないからです。
実名で経歴を公開することに抵抗を感じるかもしれませんが、世間的に決して認められない犯罪行為に手を染めているのならともかく、まっとうな職歴を公開することに問題はありません。
それに、Facebook同様、公開する範囲も自分で設定することができます。
自分の市場価値を知る
ニッチな専門を選んだ場合、必ずしもそうとはいい切れませんが、オファーの数=労働市場における現時点の価値と考えて良いと思います。、若い内は往々にしてそうです。
話を聞く・聞かないは別として、面白そうなオファーが沢山くれば自信になりますし、嬉しいものです。それに外部から求められているとわかれば、今の職場でも安心して大胆に動くことができます。
逆にオファーが無い場合は、その理由を考えて内容を修正・加筆するきっかけになります。
スキル・経験を整理する
採用担当者には自分ができること、やってきたことを伝える必要があります。
職歴が長くなるほど、端的に情報を整理する必要があるのですが、自分が関わったプロジェクトや、そこから得た経験をリスト化しておくことで、不意にやってきた機会に対する準備になります。
僕はこの作業を「スキルの棚卸し」と呼んでいます。
意外かもしれませんが、学生や新入社員は、スキルの棚卸しを始めるには最適な時期です。なぜならほぼ全員が就活で自己分析やESを作成していて、プロフィール更新はこれらと似ているからです。学生から社会人への移行によってプロフィール内容は様変わりするかもしれませんが、それも楽しいものです。
流行りのポジションを実感できる
求められるポジションは、市況によって変動しますが、「今はデータサイエンティストが熱い!」とニュース記事を読んだだけでは実感が湧きません。
しかし、仮にあなたがキリンでTwitterを使ったプロモーションの企画に関わっていたとして、レッドブル、ハイネケンなどから相次いで声がかかったら、どうでしょうか?飲料メーカーにおいてソーシャルメディアマーケティングのニーズが高まっていることを肌で感じることができます。
ならば、飲料だけじゃなくてポップな食品メーカーは・・・といった具合に仮定を発展させることも出来ます。
会社の人に見られたくない?
上司や同僚に見つけられることを懸念する人もいると思います。
これについて、確実なアドバイスをすることはできません。職場の文化はそれぞれで、転職サイトに登録していることを見咎めるようなケースもゼロだとはいい切れないからです。
こういう雰囲気の職場では「私を見つけたってことはあなたもLinkedin使ってるじゃないか」という正論は通用しません。嫌な話ですが、よどんだ雰囲気を目の前にロジックは無効です。
個人的には、転職サイトに登録することを避難するような職場に魅力を感じません。直ぐに退避することをおすすめします。
まとめ
っということで、Linkedinの必要性についてはご理解頂けましたでしょうか?
次回はいよいよ本丸、プロフィールを書く上でのコツを説明いたします。
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