「進路を明確にすることができた」SSHP7体験記④:インターンシップブログ

SSHP第7期の体験記。1年生の気づきと心の変遷を記してもらいました。

参加理由とバックグラウンド

大分の立命館アジア太平洋大学に通う1回生です。

「一回生からインターンシップなんて早い。」と思われることも多いですが私がこのプログラムに参加したのには二つ理由があります。

一つ目は、漠然とした焦りです。大学に入学したての大学生にはよくあることだとは思うのですが将来やりたいことが明確にない。何を勉強すればいいのかわからない。そう言った不安が大学での勉強を積む私にはつきまとっていました。

また、私の通う大学には、様々な経験を積んだバリエーション豊かな学生が山ほどいます。私は高校生の時までにカナダへの半年間の留学を含めた海外経験を行ってきましたが、そんな私は簡単に埋もれてしまうような大学です。私の周りでは夏休みに入る前から様々なチャレンジが始まっていました。

私も何かしなければ。そんな焦燥感からでした。

なにをやったか

私が働かせていただいたのは、旅行者とホテルとをつなぐ旅行者お助けサービスを展開するTrabbleという会社です。実際にシンガポールではサービスが提供されており、これから日本に事業展開したいということでした。

仕事内容はベンチャーらしく多くの種類があり、その時会社に必要なことを任せていただき仕事をしました。

Trabble社が入るシェアオフィスで仕事。

具体的には英語と日本語のホームページ作り。サービスの翻訳作業。顧客となるホテルのリストアップとアポイントメント取り。これらをパートナーと共に進めていきました。基本的にはオフィスワークですが、1日滞在しているホステルで作業することもあったりと自由な社風です。

難しいと感じたこと

意思疎通です。

英語という言語による問題と、人間としての意思疎通の面で問題を感じました。

まずはじめに、英語による意思疎通です。私の大学や経験から英語でコミュニケーションを取るということはあまり不安には感じていませんでした。ですが、実際に職場でコミュにケーションをとって見ると詳細やニュアンスがとらえきれなかったことが多く、企業のビジョンやなぜその仕事が必要かなど共通認識を持つことができず、すれ違いを感じることが少なくはありませんでした。

そして、次にこれは私の経験不足ですが今までの人生で私はアルバイトという形でしか”働く”という経験がありませんでした。企業では個々や協力して仕事を進めるなど様々な形があると思いますが、どの形でも適度な距離感が必要です。私はその距離感の作り方に慣れておらず、コミニュケーション不足や過干渉などでつまずくようなことが多かったです。

参加してよかったと思うこと

私はこのプログラムに参加して二つのことを得ることができました。

一つ目は参加理由でもあげていたこれからの進路を明確にすることができたことです。二回生になりこれからどの専門について学ぶか、また今後の長期休みを通してどのような活動を始めていけばいいか。このようなビジョンがはっきりとイメージがつきました。

二つ目は、自己発見ができたことです。様々な大学に通う先輩、コーディネータのYasさんと日々の活動を話し合い、また考えていることをたくさん話し合うなかで、自分の考えが他とどのように違うのかを知ることができました。

抽象的ですが、自分自身がまとまった、と感じています。

これからやりたいこと

私は私自身の能力を伸ばすために様々なことに挑戦、体験することを大学に在籍している間の目標としており、現在その目標に向け活動しています。このインターンシップもその一環です。この経験からこれからは他にもたくさんの企業にインターンを行うことを考えており、数社にアプライ中です。

私は経験するだけでは個人のスキルが上がる訳ではなく、それをどう生かすかにかかっていると考えています。このシンガポールで受け取った経験を生かすことができるのは自分次第です。この経験を最大限に活かし、他から少しでも抜き出た存在になれるよう大学生活を充実させたいです。

コーディネータの後書

SSHPの参加目的は人それぞれですが、コーディネータとしては「研修生が帰国後にやるべきことが見えている」状態まで持っていくことを一つの目標としています。

それがクリアになってすごく嬉しいです。具体的に何をするのかは、まだ聞いていませんが・・・それは再開したときのお楽しみです。

ところで、1年生参加者は過去にも1人だけ。希少です。

半年前まで高校生だった彼女がどう動くのか、気にしていました。しかし蓋を開けてみると、ある意味、最も実践に近い感覚で業務に望んだ研修生で、彼女は経験を通じて能力を伸ばそうとしている、と、強く感じました。

ビビリとか書いているものの、かなり勇気を持って動いていた、という印象です。僕個人がインターンとして雇いたいと思うくらい、積極的でした。

一方でコミュニケーションの難しさも感じたはずです。会社の他のインターン生とも、チームメイトとも、軋轢がありました。

短所の多くは、長所の裏返しです。

  • 「早く進めたい」という気持ちが走ってしまうと、周りを置き去りにしてしまいます。
  • 遠慮してしまうと、できる人に置き去りにされます。

こういった舵取りに、マニュアルはありません。バランスを取るために石橋を叩くよりは、少し痛い目にあうほうが、手っ取り早いことだってあります。

話は変わりますが、「経験するだけでは個人のスキルが上がる訳ではなく、それをどう生かすかにかかっていると考えています」という一説に強く共感します。

経験とは、言ってしまえばただの事例であり、同じ事例は二度とやってきません。使える教訓にするには、一段レベルを引き上げる必要があります。

僕はこれを抽象化と読んでいます。

経験は「抽象化」されてこそ価値がある:インターンシップブログ

SSHPの3週間は、事例=経験を浴びる期間です。

帰国後に抽象化が始まるわけですが、それを感覚的にわかっている彼女を、やるなぁ、と思います。

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