参加者が語る海外研修プログラム(SSHP第3期)体験記④:インターンシップブログ

日本の学生インターンがシンガポールのスタートアップで過ごす研修プログラムSSHPの体験レポート。第3期参加者のとりを飾るのは早稲田大学2年生の長崎さん。ムードメーカーで、一番の伸びしろを見せてくれた研修生です。

 

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どんな会社で何をしたのか

Gametizeというスタートアップ企業でインターンをしました。Gametizeという会社は社員のモチベーションを上げるために社員教育に役立つアプリケーションを開発し、様々な企業に提供しているHR系の会社です。私たちはそこで三つのことを行いました。 一つ目は、そもそも中国人向けに作られた英語教育アプリを日本市場で流行させるためにローカライズさせること。二つ目は、現地の高校生の課外授業イベントで、テーマを考え、司会を行ったこと。三つ目は、外国人が知らない日本の隠れた名所を紹介するアプリケーションの内容を企画し、コンテンツを作成したことです。 これら三つの内容はどれも難しかったですが、非常にやりがいのある仕事で全てを終えた時の達成感は素晴らしいものでした。また仕事以外でも社外で行われるミーティング会議に参加させてもらったり、食事に連れて行ってもらうなど素晴らしい体験を数を多く体験し、非常に充実した日々を過ごすことができました。

なぜ参加したのか

今まで国内でもインターンシップをしたことがなく、そもそも働くことにすらイメージを持つことができませんでした。そこで私は長い春休みを利用して、自分にとって最もプラスとなる社会経験をしたいと漠然と考えるようになりました。そんな時、このSSHPの第1期に参加した友人から紹介を受け、自分にとって一番成長できるプログラムではないかと感じ、参加してみたいと強く思うようになりました。一番魅力を感じた点は、自分にとって厳しい環境が整ってるということです。私は厳しい環境にいてこそ成長できるとこれまでの経験から考えていました。このプラグラムは当然周りは外国人で、日本人はパートナーしかいません。コミュニケーションをとることすら困難な環境の中で働き、会社に対して成果を出すということは私にとって、非常に難しいものであると同時に一番成長できる環境でもあったのです。もちろん渡航前にしっかりとした研修もあり、コーディネーターの方にサポートしてもらえるという安心感も参加する要因になりました。

なにが出来て、なにが出来なかったのか

自分の力不足を感じる場面は数多くありました。その中でも一番は英語力です。想像していたより私は英語ができないと働いてみて痛感しました。英語力がないと仕事を円滑に進めることができず、時間もかなりかかってしまいます。また出された指示の理解も満足にできません。海外で働く上において英語というのは基本であり、絶対に身につけないといけないものだと実感することができました。一方できた点というのは多くはありませんが、積極的にコミニュケーションをとれたということです。上記の英語力不足と矛盾しているように思えますが、必ずしも言葉を話せたらコミュニケーションがとれるということでないと自分は考えています。言葉が拙くても一生懸命伝えたいという気持ちを持てば、相手の心に響くと実感しました。このプログラムからコミュニケーション力=英語力ではないと再確認することができ、場所を問わず必要な力であると実感することもできました。

なにを学んだのか

上記の通り、英語力、コミュニケーション能力が必要であることはもちろん、他にも対話すること、ゴールから逆算してタスクを始めることの大事さを学ぶことができました。

対話とは、相手の考えていること、求めているものを理解するために相手と話し合い、最終的に自分の意見も伝えること。これが対話なのではないかと考えています。この力が大事だというのは業務の中で何度も相手の求めているものを提供することができず、もっと聞いて理解しないといけないという経験から感じました。

次に逆算してタスクを行うこと。三週間という短い期間で、複数のタスクをやるのは想像以上に難しいものでありました。その際に仕事を円滑に進めるためには、まずゴールを明確に定め、そこから逆算してタスクの分量を振り分け、日々の業務をこなしていくことが大事だと実際に働いてみて、感じました。

帰国後の目標

目標は三つあります。一つ目は英語力の向上です。このプログラムの経験から海外で将来働いてみるのも面白そうだと思いました。海外で働くには英語力は必要です。自分の可能性を広げる手段である英語(特にスピーキング、リスニング)を今後も積極的に学習していきたいと思っています。二つ目は自分の考えを常に持ち、人に話せるような人物になることです。海外の人はその人の学歴よりも何を考えていて、どんな勉強をしているのかの方に興味を持っていると感じました。私は実際そうして質問に対してしっかりとした答えを持って返答することができませんでした。おそらく日本人に聞かれていてもしっかりとした返事をすることができなかったと思います。今後は自分と向き合う時間を増やし、考えを日々形にし、友人などに積極的に話していきたと思います。三つ目は今後ゼミ活動を一生懸命行うことです。これから三年生になるにつれて専門性の高い分野を勉強していきます。自分の勉強したいことを残り二年間しかない学生生活で勉強し、今後社会に出てからも活かせるようにしたいと考えています。

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長崎さん、Gametize CEO、チームメイトの湯谷さん(向かって左・中央・右)

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気づきの切り口が鮮やかで、以前書いた所属組織ではなく「今やっていること」を語れるかというログを書くきっかけになった一言をくれたのが長崎さんでした。また、僕のアドバイスを素直に聞き入れて実践してくれたのも彼です。そのまま突き進んでもらえると嬉しいです。