参加者が語る海外研修プログラム②:インターンシップブログ

帰国して2週間もすると当然の日常に戻りますが、奮闘した日々は確実に残ります。そんな海外インターンシッププログラム参加者による体験記、その2です。

はじめに、簡単に自己紹介させていただきます。

私は東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科技術経営専攻(MOT)の修士1年の学生です。産官学連携や知的財産戦略、イノベーション創出のマネジメントなどについて学んでいます。また、観光産業のマネジメントについて研究しています。

シンガポールでのインターンシップに参加した理由

東工大MOTでイノベーションやその社会的な意義を学んでいる中で、まさにイノベーションの最前線にいるスタートアップでのインターンシップをしてみたいと思い、参加しました。中でも、今日本で最も注目を集めているHEMSを扱っているIntraixを選びました。

Intraixでの業務

インターンシップは私たちのプレゼンテーションからスタートしました。スマートグリッド/HEMSの日本市場の動向とIntraixの事業について事前に調査し、発表させていただきました。実際の業務としては営業、新製品の開発に関する業務から、NUSで行われる学生向け採用イベントの設営など、様々な業務に幅広く携わらせて頂きました。

毎日の業務においては、インターン生の仲間と仕事の進め方や目的を明確化しタイムマネジメントを徹底することなどを心がけ、終業後には、プログラムのコーディネーターとチームメイトと1日の業務の振り返りを欠かさずに行い、業務の生産性を高めることができました。

感じたこと

Intraixはアットホームでとても楽しい雰囲気のスタートアップです。毎日笑いの絶えないオフィスでとても働きやすいです。一緒にランチを食べたり、シンガポールのおすすめの観光スポットを教えてもらったりしました。

とてもアットホームで楽しい会社ではありますが、Intraixのビジネスはとてもhopefulです。現在最もホットなテーマであるHEMSとIoTの両方を手掛けており、これから大きく成長しようとしています。スタートアップ企業がどのようにして事業を拡大していくのか、そのプロセスを学ぶことができ、勉強になっています。

オフィスのBlock79はNUSに隣接しており、内外には多くのスタートアップが集まっています。交流会などを通してさまざまな国から集まる学生や投資家、起業家などの人々とのネットワーキングができる環境があることがシンガポールの大きな魅力です。

3週間を振り返って

素晴らしいスタートアップ環境:海外のスタートアップでの初めてのインターンを経験でき、スタートアップを身近なものとして捉えられるようになった気がします。また、NUS・Block71というイノベーティブな空間がとても魅力的だと思いました。
現地では、予想していなかったような多くの人と出逢うことができました。持ってきていた名刺を全部配りきってしまうほどでした。ビジネスをするにはとても快適な環境ではないかと思います。生活については3週間の期間ではさほど不自由しませんでしたが、長期的に暮らすことを考えると、食生活や住居費などに課題がでてくるのではないかと思いました。

コミュニケーションの壁:業務においては、英語力がネックとなってしまいました。英語力の中でも、聞く力、瞬発的に話す力が特に重要であり、今後の課題が明らかになりました。Intraixの日本戦略を提案する、というアウトプットについては、まずまずのものが出せたと思います。学年が離れたチームメイトと、二人で何度も議論をする場面をつくれたことは良かったです。ただ、日本市場へ進出し、私たちの提案が生かされるには、高度な日本語のできる人材が必要です。現在のIntraixには日本語が出来る人がいないことが、大きなネックになると感じました。

仕事のすすめ方:タスクの取り組み方については、「50%のものを最後まで」といったことや、「時間を区切って作業する」「1日のスケジューリングを立ててから」など、いろんなことを3週間を通して丁寧に教えてもらい、くせをつけることが出来ました。

今後について

今回のプログラムを通して、たくさんの刺激を受けることができています。今後は、語学力を高め、グローバルでイノベーションを起こし、世界にインパクトを与えられるような人になりたいと思います。大学院の間に半年間フリーの期間があるので、ベンチャーかコンサルティングファームなどでインターンをしたいと思います。今回つくれたコネクションも積極的に活用したいです。

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