「弱みを痛感しつつも、前進した」SSHP5体験記①:インターンシップブログ

SSHP第5期が終了しました。参加者の声をお届けします。

過去の体験記一覧は、こちらから。

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若菜梨紗、東京の大学に通う2年生です。

なぜ参加したか?

参加理由は3点あります。
私は将来、海外で働きたいという夢を持っています。そのため、海外で働くという経験がしたかったこと。また、スタートアップということで、自分のやったことが成果に現れやすい点にも惹かれました。決定打となったのは、コーディネーターのやすさんに毎日業務内容のフィードバックをもらえるという点でした。以上3点が揃っているインターンシップはないと思い、参加しました。

所属企業と担当した仕事

私はThe uncharted co. (以下UC)という、ホステルを中心とした宿泊系の事業を運営している会社で働かせて頂きました。UCが持つ課題は”community づくり”でした。そこで、ホステルのゲストが滞在をより楽しんで、たくさんの人と交流できるようなイベントを企画、実行しました。実際に行ったFood sharing event は地元レストランと協力し、多様なご当地料理をみんなで分け合いながらゲスト間交流を促すものでした。このイベントを発案、企画、地元レストランと交渉、宣伝など様々な段階を経て、イベントを実行し、反省点を踏まえて改善案を残しました。Food sharing eventを運営する若菜さん

最大の課題・具体的な説明力

私にとっての3週間での1番の課題は具体的に説明することでした。私はいつも抽象的で曖昧な発言を繰り返していて、なんとなく無難に過ごそうとしていました。しかし、それでは仕事がすすみません。
本当に伝えたいことがはっきりとしていれば、具体的に説明することができます。自分の疑問や、悩んでいる点、仕事で行き詰まっている点などをしっかり考えていれば具体的に説明できます。私の場合は、自分の意思がふわふわと曖昧で「なんとなく」だったので、この点にすごく苦労しました。自分の意思や意見がしっかりあって、それを表明してこその海外の仕事です。だからなに?と突っ込まれることがありました。そして答えられない自分がいました。しかし、訓練によって直せるものです。なので今は、具体的思考をできるように、毎日考える際に、自分に「どうして?」と問うようにしています。抽象思考と具体思考を場面に応じて使い分けられるようになるのが目標です。

参加前後で変化したこと

参加前後で変化したことは、常に目的(Objective)と結果(Goal)を意識するようになったことです。参加以前はふわふわーっとなんとなくこういう風にやっていけばいいかな〜と感覚頼みで、特に時間も決めずにダラダラとやってしまう癖がありました。しかし、業務中の短い時間で仕事を終わらせる為には常に時間、目的、ゴールを見据えていなければいけません。3週間毎日これを意識しました。おかげで今も、学校でも日常でも時間、目的、ゴールを設定してから行動しています。時間が効率的に使えるようになりました。

学んだこと

SSHPは本当に学びの多い3週間でした。数ある学びの中でも、特に大切だと思ったことは、瞬発力です。私は瞬発力が乏しく、頭の回転が早い訳ではないので、即興で質問したり、アドバイスをするのが非常に苦手でした。
しかし、これは日々の練習で改善できるものだと知りました。常に目的意識を持ち、しっかり準備していれば、質問は必ずでてきます。そして、アドバイスに関しては、相手にしっかり興味を持って、真摯に対応すればできるものです。これらの点をしっかり意識すれば必ず瞬発力は上がることを学びました。そして、向上させるために努力しています。

今後取り組むこと

繰り返しますが、SSHPでは本当にたくさんのことを学びました。中でも、自分が企画をして、実際に何かを行動に起こす楽しさを強く感じました。今後は、この経験を生かし、どんどん自分で作りあげていきたいと思います。秋から留学を控えているので、その前に1つ、留学先で1つ何かを企画、実行します。具体的には日本にいる際には、ゼミ研究に関することを考えています。

SSHPに参加してよかったこと

SSHPに参加してよかった点も数えきれません。厳選して2点挙げると、1点目が自分の強みと弱みを理解できたこと。2点目が、ほんとにたくさんの経験が積めたことです。

まず、1点目の自分の強み、弱みを理解できたことはとても大きな収穫です。毎日、やすさんとのレビューで、1日の業務内容報告をし、そこからフィードバックを受けます。私は報告を具体的かつ簡潔にするのが非常に苦手でした。その点を3週間意識せざるを得ないので、なるべく具体的に話せるように努力しました。また、強みに関しては、あまり自分が気づいていなかった強みを指摘してもらい、自信に繋がりました。

2点目は、多様な経験ができた点です。UCでの業務中に、本当にたくさんの業務をやらせて頂きました。企画、交渉、宣伝、実行の各場面での改善点がたくさん見つかりました。またたくさんの人と話す機会があり、刺激の多い日々でした。全体を通して、決められたことをやるのではなく、自分たちでやることを決めて、考えながら進んでいくことができたのがすごくよかったです。
この2点は他のインターンシップではなかなか経験できないのではないかと思います。

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コーディネータ後書

若菜さんは、高い語学力に加えて自分のペースと意志を持ち、自分を中心に優先順位付けできる人です。文章にすると自己中心的な響きがしますが、これができずに不満を募らせてしまう人も多いので、純粋に大きな強みです。受入企業に「3週間で何をやりたい?」と尋ねられた際に、「ゼロから企画して、成果がわかる仕事がしたい」と返答したのが印象的でした。

勇気をフル動員して、提携先やゲストに突撃する様子を直接見ることはありませんでしたが、目標数値を定めて、それに向かって進む仮定を見守らせて頂きました。約束をとりつけたはずのレストランの担当者が音信不通になったり、参加予定のゲストがドタキャンしたりと、想定外の状況から色々学ぶことがあったと思います。

個人的な課題は本人が書いた通り、持っているアイデアを人に理解してもらうための説明力です。短く、完結に説明してもらうために、色々な角度から突っ込ませて頂きました。(容赦ないツッコミはSSHPコーディネータの重要な仕事です。)

「秋から留学を控えているので、その前に1つ、留学先で1つ何かを企画、実行します。」とのことなので、これは楽しみです。初夏のあたりに連絡してみましょうかね。

 
「具体的」な説明に苦心する若菜さん。