1月。短期のインターンシップ(という名目の説明会)をはじめる企業が続々と。これを期に就活に本腰を入れる3年生も多いと思います。
就職試験と大学受験の大きな違いは、面接が必須であることです。何度も受けるうちに慣れますが、たまに「圧迫面接」という嫌な言葉を耳にします。
そうかと思えば「楽しく雑談していました」という声も。
ただですね、真逆にみえる2つですが、実は大きな共通点があります。
そこに気づけば、圧迫面接も大した事ない、と思えるようになります。
はじめに(僕のスタンス)
僕個人の意見ですが、面接は、人の良いところを知るためにあります。なので、相手に冷や汗をかかせることを前提とする圧迫面接は、やり方としては気に入らないです。
品位をもって圧迫面接するのは、至難の技です。相当な技術と覚悟をもってしないと、一方的に人を貶めたり、傷つけて終わるような気がします。
日本語の「面接」、英語では「interview」。
接頭語としてのinterには、among、togetherなどの意味があり、「お互い」というニュアンスを含みます。
つまり面接においては、面接官も志望者も、お互いを見ている、見られている、と認識しておくべきです。
いたずらな圧迫は、自分の品の無さを露呈しているにすぎません。
ところでシンガポールのジョブインタビューは、「人をリラックスさせようと努力してくれる」らしいです。
現地スタートアップの面接に同席しても、たしかにそうだと思います。面接はこうあってほしい、と切に願います。
理由ありきで、極端な態度をとる場合
不幸にも、圧迫面接は実在します。しかし、しっかり準備しておけば余裕で乗り越えられます。ご安心を。
場合分けしてみましょう。まずは、ちゃんとした理由を持って(と思い込んで)圧迫するケース。
圧迫面接
- プレッシャーをかけて、志望者の緊張を高める
- この合理性を会社側が理解している(と思い込んでいる)
- 社員は、内心嫌だなぁ、と思いつつ、心を鬼にして志望者を圧迫する
歓談面接
- リラックスして、志望者の緊張をほぐす
- 志望者の内面を引き出すと理解している
- 社員は、楽しい感じを出しつつも、チェック項目を忘れていない
真逆に見えますが、普通の面接から逸脱した状況でのコミュニケーション、という点で、圧迫面接と歓談面接は共通しています。
圧迫面接
- 思いがけず厳しい言葉をかけられても凹まないか。
- 話を続けられるか。
歓談面接
- リラックス状況で、品位をもって話せるか。
- 話をふくらませることができるか。
どちらにあたっても、自己分析から言うべきことをしっかり準備していれば、何の問題もありません。
理由もなく、極端な態度をとる場合
さてさて、面接官が理由なく極端な態度をとるなど、ありえるのでしょうか。
残念ながら、あります。そう、これはとても残念な例です。
圧迫面接
- 単に、機嫌が悪い(あるいは意地悪)
- 圧迫している意識がない
歓談面接
- 単に、緊張感がない
- 面接に慣れていない
悲しいケースですが、真面目に採用する気がないという点で共通しています。これらを見破るための法則があるわけではありませんが、ヒントはあります。
面接直後に廊下などでばったり会ったときの態度に注目して下さい。変わらず不機嫌だったり、ヘラヘラしていたりは要注意です。無視などもってのほかです。
後日、結果が知らされないまま放置するケースも、意志の表れだと解釈できます。
どうしてもその会社に入社したいなら、敢えて言うことはでありませんが、新卒採用の門が広く開かれている昨今の日本で、無理して失礼な企業に頭を下げる必要はありません。
こちらから願い下げるくらいで丁度いいと思います。
圧迫されたら
一応、心構えを書いておきます。面接前に見返してください。
- 好きで圧迫しているわけじゃない:相手も人間です。圧迫する方だって嫌です。
- 攻撃じゃない、ただのテスト:憎くて攻めてるわけじゃありません。
- 最悪、この会社じゃなくていい:本当に嫌になりかけたら、ニコニコしながら心の中でバーカと舌を出しましょう。
面接官が見たいのは、あなたが自分で紡ぐストーリーです。
圧迫でも、普通でも、歓談でも、しっかり準備したひとは、それを出せます。
みなさんが、納得いく就活ができますように。