海外を目指す学生が知っておくべき日本のトピック:インターンシップブログ

秋風邪が落ち着いてきました。落ち着くとどこかに行きたくなります。

インターンシップ事業をはじめて以来、いつかは海外で働きたいという希望を持つ学生さんによく会います。踏み出して揉まれることが一番なのですが、日本にいながらでも準備出来ることはあります。今日のエントリーは、英語とか仕事とか世界情勢ではなくて、日本にまつわる知識や教養を身につける有益さについて。

日本の現状と、自分なりの見解

「ところで、Abe(安倍首相)になって随分長いけど、誰が支持しているの?」

のような質問を振られることはよくあります。ザックリしたのから細かいのまで。いやー、よくわかりませんなぁ・・・という回答をしちゃうと、会話がそれ以上続きません。政治、経済と、トレンドとなるトピック(今なら安保法案、TPP、原子力発電所など)を理解しておき、自分のスタンスを持つことが大切です。意見の内容によって値踏みされることはあまりありませんが、意見を持っていないと、「議論にならない奴」と思われてしまって、これは勿体無い。

新聞、ネット記事から折にふれて考えを巡らせるといいですね。News Picksも色んな人の意見を参考にできるけど、ともすれば自分で考えることを放棄しちゃうリスクもあります。書籍では池上彰さんの解説本とか。

日本の宗教について

「日本の人口は1億3千万人。仏教徒が9000万人くらいで、神道が1億人くらいかな」

日本の宗教について海外の人に説明するとき、僕はこんなふうに導入します。すると多くの人が困惑します。2つの宗教に属すという考えが珍しいからですね。厳密には全く無関係の宗教に同時所属しているわけじゃないけど、宗教の専門家ではないので、さらっと説明できればいいわけです。実のところ、詳細解説はもとめられていません。僕としては「日本の宗教あれこれはとてもユルい」ということを分かってもらえればいいと考えています。

宗教はとても感情的な議論を引き落とすことがあります。そんな時に「まぁまぁ、そもそもファジーな日本には八百万の神様がいて、トイレの神様もいるんだよ」と切り出すと、場が和らいだりもします(火に油を注ぐ場合もありますが。)

神道と仏教については、まずはWikipediaで十分。

日本の歴史について

歴史を滔々と語る機会は少ないでしょうが、今が歴史の最先端であることは事実です。日本の今を説明するためには、過去を知る必要があります。日本人が内向的だと考える外国人は多いかもしれませんが、ほんの150年ほど前まで日本は鎖国状態にあり、海外との交易は限定的だった・・・という事実は、案外知られていなかったりします。決定的な理由を挙げるためではなく、考えのカードを提供するために、過去に対する知識は役に立ちます。

参考になるのは日本史の教科書ですね。漫画でも大丈夫。

 

つらつらと書きましたが、上記を満たしていれば十分というものではないです。知っておくべきボトムラインですね。これに自分の領域を乗せることで、議論を大きく展開させることができます。

もちろん語学ができると有利ですが、語学だけでは不十分ということですね。