寄稿エントリー:「インターンシップは3days以上でないと意味がない?」~MARCH就活生のバイブル

本エントリーはSSHP第3期研修生で、現在明治大学4年生、2018年4月から総合商社で働くことが内定した湯谷亮介さんによる寄稿ポストです。

経緯についてはこちらをご覧下さい

会って話して、企画が生まれた(寄稿シリーズ予告)

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新シリーズはMARCH就活生に伝えたい4つの学びを書いています。

4本目は、“インターンシップの意味”について。

食品メーカーやコンサル、総合商社まで合計6社の「ハードルの高い」インターンシップに参加した経験者として語ります。

就活。

MARCH就活生も3年生の秋頃になると、夏前から就活を始めている所謂“意識高い系”以外にも就活を意識する人が増えます。

しかし、具体的に何をやったら良いか分からないまま、実体の見えない不安だけが募っていきます。

そんな不安を紛らわす為に皆が飛びつくのが「1dayインターンシップ」です。

「インターンは大事らしい」と最近では当たり前に言われています。

だから、「とりあえず何かに参加しておけば大丈夫だろう」とよく分からず1dayインターンシップに参加をし、就活を始めた気になる人が大勢います。

今回は、参加するインターンシップを吟味する理由と、”1 day” vs “3 days~”の違いを説明していこうと思います。

事前選考アリのインターンシップに参加すべき

Q: インターンシップって参加した方が良いですか?

A: ものによります。

参加する意味のあるインターンシップかどうかを見極めましょう。

指針は「事前選考がしっかりあるか無いか」です。事前選考があるものを選びましょう。

3 days以上の日程のものは、基本的に選考があるので大丈夫です。

問題は1 dayの方で、とりあえずエントリーすれば参加できてしまうものも多く存在し、企業説明と試供品配布で終わるパターンなどがそれです。

これを企業が行うのは、経団連が取り決めたルール上、解禁まで公式に自社説明会などは開くことができないので、1 dayインターンシップという形で早いうちに学生に会社を知ってもらうという事情があるからです。

この状況を踏まえて、後述の「インターンシップ参加のメリット」を享受するためには、企業側が“優秀な就活生に目を付けておく”ことを目的としたものに参加する必要があります。

そういったプログラムには必ず事前選考が存在します。エントリーシートはもちろん、グループディスカッションや面接があるものが良いですね。

仮にトライして落ちてしまっても、選考の練習は実践しかないので、本当に貴重な経験値の蓄積になり、全く損はありません。

まずは参加する前に、参加する価値があるかを見極めましょう。

就活自体の始め方に不安がある人は、まずこれを読んでみて下さい。

寄稿エントリー:「自分の“持ち味”って何だろう」~MARCH就活生のバイブル

真っ先に始めるべきで、就活において一番重要な「自己分析の意味」とESや面接での見せ方に関して詳しく書いてあります。

ハードルの高いインターンシップに参加するメリット

Q: では、選考のあるインターンに参加して得られるメリットは何がありますか?

A: 3つのメリットがあります。

  1. 効率良く業界を理解できる
  2. OB訪問のツテや就活仲間ができる
  3. 早期内定フローの権利が取得できる

基本的に、優秀な就活生に目を付けておくことを目的としたインターンシップは、ケースワーク形式で行われることが多いです。

なので、その業界の新規事業の立案やある事例における課題解決を通して、多くの知識を吸収し考え、アウトプットする絶好の機会になります。

実践形式で学ぶと、理解が深く早いと僕は思います。

そしてそこには、何より多くの現場社員がおり、生の現場の情報を聞くことができます。

百聞は一見に如かずと言いますが、ただネットや文献で調べるよりも、実体験や現場社員の声を参考にする方が質の高い業界理解ができます。

加えて、インターンシップ後の懇親会では社員の方からたくさん名刺を頂けて、OB訪問のきっかけにもなります。

選考を経て参加したインターンシップでは、インターンの行動や発言は記録されていることが多く、良いパフォーマンスを見せればその分アドバンテージになります。

顔も覚えてもらえるので、セミナーや面接でまたお会いした時に親近感があり緊張もしなくて済みます。

さらに、インターンシップには高い倍率をくぐり抜けた優秀な就活生も数多く参加しているので、情報戦が命と言われる就活を勝ち抜く仲間作りも、ここでするのがオススメです。

寄稿エントリー:「“足を動かす”と道が開ける」~MARCH就活生のバイブル

都市伝説のように語られる早期内定フローの獲得も、本当に存在します。

実際、某総合商社では早期に個別面談という形で呼び出され、早期選考を行った後に6月1日に内々定が出るパターンや、通常本選考で6回面接を行う某食品メーカーでは、インターンに参加していると面接が2回になるなど、非常に良い待遇を受けることができます。

ただ、インターンシップに参加すれば必ずその待遇を受けられる訳ではなく、パフォーマンスが認められた場合になので、これは「結果として早期内定フローに乗れたらいいな」くらいに思っておくのが良いでしょう。

これらのことから、インターンシップに参加するメリットはかなりあります。

正直僕の実感値だと早期内定フローに乗らなくとも、優秀な仲間と就活の情報共有を頻繁に行い、社員さんと一定の数ツテが作れるだけで、十分強みになり内定の確率もグッと上がる気がします。

インターンシップに臨む姿勢

Q: では、どんな心構えでインターンシップに臨んだら良いですか?

A: 今の自分の“力試し”のつもりで臨んでみて下さい。

これはゴリゴリに選考を意識して参加しろと言っているのではありません。

むしろ、選考はあまり意識せず目の前の課題を楽しむことがベストです。

与えられた多くの情報の中から、限られた時間の中で取捨選択をし、様々な意見を発するチームメンバーを巻き込みつつ、質の高いアウトプットを出していく。

ビジネス立ち上げの縮小版みたいなものです。

今の自分のありったけの知識と与えられた情報を基に仮説を立て、現場社員の方にフィードバックをもらえば、業界理解に留まらず自分が入社後に何をやりたいかを明確化するきっかけになるかもしれません。

「まだ準備ができてないから、そしたら参加はやめようかな」とは考えないで下さい。

むしろ優秀なメンバーで構成されたグループ内で、どんな立場でどんな価値が出せるか・・・現状把握の機会にしてみて下さい。

試行錯誤しながら、周りのメンバーの手も借りつつ、チームで一体感を持ってアウトプットを出すことができ、それを皆が「楽しい」と感じたのであれば、自然と社員の目にも止まるはずです。

まとめ

インターンシップ参加の価値、いかがだったでしょうか。

「就活を始めなきゃ」と衝動で1 dayインターンシップに行くなら、カフェや大学で自己分析に勤しんで志望動機や就活軸を決めるのに時間を使って下さい。

ですが、選考が課された興味のあるインターンシップには、果敢に挑戦してみて下さい。

よくインターンシップの選考で落ちると本選考が受からないと言われたりもしますが、そんなのマッキンゼーなどの外資コンサルや、東京海上日動くらいです。(笑)

インターンシップでは落ちたけど、本選考受かった人など星の数程知っているので、安心して下さい。

高倍率のインターンシップに参加するための選考を、どうやって突破するのかを知りたい方は、以下リンクの記事を読んでみて下さい。

寄稿エントリー:「自分の“持ち味”って何だろう」~MARCH就活生のバイブル

参考になると思います。

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コーディネーター後書

はじめて現役大学生から日本のインターンシップ事情についてきいた時、かなり驚きました。平均3日~5日間とは、あまりにも短く感じたのです。

それまでに僕が考えていたインターンシップとは、どうやら「長期インターンシップ」と呼ばれているようで、一般的なインターンシップは学生が仕事について深く学ぶためのものではなく、企業側が提供する採用活動の一環なんだと思うようになりました。

そんなわけで日本の文脈で話されるインターンシップは、学生にとって内定に至るまでの戦略的なステップと割り切るほうが良さそうです。

3日間、優秀な社員やインターンたちと膝を突き詰めて離したところで、仕事の何たるかを見るには至らないでしょう。

でも、それを否定的に感じているわけではありません。

会社が何を見ているのかを感じることができるかもしれない。仲間が見つかるかもしれない。採用までの高速道路に乗れるかもしれない。

こういった点では、湯谷さんが推奨する「事前選考アリ」のインターンシップに参加するのは戦略として正しいと思います。

せっかくだから、絞り込んで挑戦してみてください。何か得るものがあります。

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