SSHP研修生が、シンガポールでサイクルシェア”ofo”を利用してみた:インターンシップブログ


SSHP研修生による、自由テーマブログ、第3弾!

ここ1年で、シンガポールで大流行したサイクル自転車について書いてくれました。

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こんにちは、SSHP6期生の河合ふみかです。わたしにとって、このSSHPインターンシップが初海外であり、シンガポールに来てからというもの、日本と違うところを見つけては驚いたり感心したりしています。なかでも、自転車のシェアリングサービスに興味を持ったので、今回のブログに書いていきたいと思います。

サイクルシェアリングとは

シンガポールに到着して思ったことは、自転車が多い。そして、街中に乗り捨てられている。私は、それらが似たような色・形をしていることに気づき、サイクルシェアリングであると知りました。

いたるところに、カラフルなシェア自転車が

道端の登録自転車をどれでも使うことができ、使用後はどこにでも放置しておくことが出来ます。自分が乗りたい場所から降りたい場所までのみの使用のため、わざわざ貸出所や返却所まで行く必要がありません。

自転車シェアリング3社のイメージ

スマホにアプリをインストールして簡単登録すれば誰でも使用でき、支払いもクレジットカードやデビットカードでできるため便利です。今回私が利用したのは、obikeやmobikeと並び、シンガポールのサイクルシェアリングサービス3大会社に挙げられるofo。登録するには一旦アプリストア設定をシンガポール又はアメリカにしければならないという手間はありましたが、とても簡単にできました。ofoは現在、1日1時間までの乗車で、7日間0.5SGD(1SGD=約80円)、60日間1.5SGD、90日間4SGDと、とても安いプロモーションを行っています。電車やバスに乗るほどの距離ではなく、でも歩いて行くのにはちょっと時間がかかる、そんなときは自転車に乗った方が断然お得です!私は7日間0.5SGDを購入しました。

破格のディスカウントプラン

なぜ普及したのか

では、なぜサイクルシェアリングがシンガポールで普及したのでしょうか。

きっかけは、各社の自転車大量投入にあると言えます。シンガポールは投資家が多く、一気に自転車の数を増やすことが可能。obikeでは、2017年2月の試験運用時には1000台だったのが、6月中には1~2万台へと拡大。まずはシステムの普及と人々の意識改革が優先されました。

加えて、その背景に、シンガポールは自動車を所有できない人が多い、という事情があると思います。シンガポールでは自動車の購入・所有に莫大なお金がかかり、MRT(地下鉄)やバスなどの公共交通機関を利用する人が多いです。そこに自転車という選択肢が増えました。自転車はMRTやバスとは違い、駅やバス停に行くというような手間がありません。自由に乗り降りできるため、3つ目の公共交通手段として普及したのです。

実際に使ってみて

さて、ここからは実際に使ってみて。

まず、アプリを開きます。近くにある自転車の場所を確認。どれだけ近くにたくさんの自転車があるか分かりますね。

アラブ人街には沢山の自転車が

タップすればそこまでの道順も出てきます。もう1枚は、普通の地図。最寄り駅までの経路を表示しました。

目的地での道順が地図上に表示される

自転車の場所まで到着。

「乗る」を選択して、自転車についているバーコードを読み取る。ロック解除コードが画面に表示されるので、それを自転車に入力し解錠完了。

 

出発!

目的地到着。終了するボタンを押して、施錠。たまにアプリ上のタイマーが止まらないこともありましたが、ちゃんと施錠さえすれば大丈夫です。

使用履歴を確認。

乗り捨てた直後の画面

20分間の利用のため追加料金\0。距離やカロリーが表示され、モチベーションアップにも繋がります。あとから地図を見ると、ちょっとだけ回り道してたみたいですね(笑)。

こんな感じに乗ってみて思ったことはまず、こんな簡単に近くの自転車が見つけられるんだ、ということ。それから、好きなときに使える。駅やバス停よりありふれていて、時刻表など存在しない。便利です。

一方、問題点も見えてきました。

1つ目は、状態の良くない自転車が多いということ。サドルがないものや、スタンドが壊れているもの、ハンドルが曲がっているものもよく見かけます。乗る前に確認してから乗り始めた方が良いですね。

2つ目は自転車用の道が整備されていないということ。車道を通るにしては、車のスピードが速すぎて怖い、一方通行路が多い。歩道を走るにしては、狭いし、工事中で視界が悪くなっていることも多い。

シンガポールは街中で工事が行われる

道路を走ってみて、きっと自転車<車、自転車<歩行者なんだろうなと思いました。自転車<車が日本とは違いますね。

3つ目はそこら中に自転車が放置されていること。都市景観の点から見るとあまり良くないですね。一応、指定の駐輪スペースはあるんです。ただ、ほとんどの人が守っていません。自由な乗り捨てはメリットであると同時にデメリットでもあるのです。

サドルが壊れた自転車

以上のように、サイクル自転車は問題点が多い。でも便利なのは間違いない!ぜひ、これらの問題点を解決して、サービス向上が図られると良いですね。

まとめ

日本ではあまり普及していないという物珍しさから私も登録してみましたがシンガポールのサイクルシェアはとても便利。国面積が小さいこともありますが、広範的に普及していて郊外でもちゃんと使用することが出来ました。問題点はいくつかありますが、ちょっと乗る分には全然問題ないし、便利なのは確かです。改善されればもっと良いものになるでしょう。シンガポールへ行ったときは、自転車という交通手段を試してみてください。

コーディネータ後書

シンガポールは移り変わりが早いです。半年後、1年後に戻ってくると、以前は見なかった流行を発見できます。

今回のシェア自転車は、如実で圧倒的な変化でした。

書いて頂いたとおり、運用上では様々な課題があると思います。加えて、ofoのAndroidアプリやiOSアプリは、アプリストア設定が日本のままだとダウンロードすることができません。僕の場合はUSに設定して対応しましたが、デタラメでも実在する住所を入力する必要があるなど、一手間あります。

また、プロモーションプランの利用規約が一見して分かりやすいわけではなく、完全無料だと思ったらそうでもないなど、ちょっと損した気分になることもありました。

そうは言っても40円とか、80円の話です。

一旦DLしてしまえば、利便性は素晴らしいです。

アプリが完全に日本語化されています。翻訳も完璧です。さすがグローバル展開する中国スタートアップです。

動画ではパスコードを入力して解錠していましたが、僕の場合は、バーコードをスキャンすることで自動的に解錠しました。これも使い勝手が良かったです。

日本は狭いとは言えシンガポールに比べると大国で、起伏もおおきく、地方自治が敷かれている国なので、シンガポールのように一気に導入して、運用状況を見ながら規制をかける、といった施策をとることは難しいかもしれません。政府の後押しは少なからずあるとは思います。

とはいえ、最終的にはスタートアップも稼がなくてはなりません。いつまで「60日間で1.5ドル」とか「180日で5ドル」とか言ってられないはずです。

いかにしてこれを収益化するのか、それともプロモーションの終了と共に廃れるのか・・・。いかに利便性を植え付けてシェア自転車を「無くてはならない」存在にできるのか・・・。次にシンガポールに来た時が、楽しみです。