「3年で、売上トップを目指す」シンガポールで働くSSHP1期生のその後


SSHP第6期では、畠山ひかるさんにお時間をいただき、シンガポールのローカルレストラン”Tian Tian Seafood Restaurant“でお話を伺いました。

畠山さんはSSHP第1期に参加して、新卒でシンガポールの現地企業の内定を勝ち取り、昨年夏から働いています。

「成長」という言葉が軽く感じられるほどの「重み」を彼女の言葉から感じました。

畠山さんの就活体験譚は、こちらを御覧ください。

一般的な日本の大学生の就活は、3年春に開始して、4年の夏までに行き先を決める、という流れが一般的です。以前海外で働くことについて書きましたが、新卒の日本人が海外現地で働き口を見つけるのは簡単なことではありません。 ですが、それを実現したSSHP卒業...

 

営業の、全てをこなす

>>> ひかるちゃん、お久しぶりです。もう半年になりますね。

畠山:おひさしぶりです。感慨深いですね、ヤスさんとシンガポールで再開できるとは(笑)

>>> 同感です。早速なんですが、いまなにやってるか教えてください。たしか食品でしたよね?

畠山:はい、シンガポールの食品関連会社です。私は主に日本の食材を仕入れて、シンガポールのレストランやホテルのお客様に販売しています。扱う食材は本当に幅広いですが、今は高級食材、鮮魚に力を入れています。

>>> 営業全般ですね。業務の範囲は、どこまでやるんですか?

畠山:範囲は・・・全部です。仕入れ、販売、アフターサポート・・・。

>>> ええ?仕入れ・調達も自分でやるんですか??

畠山:そうですね、お客様のニーズをお聞きして契約が取れたら、それに関わる業務は全部自分でこなします。

>>> すごい!じゃぁ鮮魚だったら・・・

畠山:毎朝築地に電話しています。通関業務とロジスティクスは、専門のスタッフがいるのでお任せしますが、それ以外は、基本的に自分でやってます。

6期生と語る畠山さん

新卒ゆえの、むずかしさ

>>> 築地は朝だし、飲食のお客様なら夜もおそいんじゃないですか?

畠山:はい、朝5時に起きて、帰宅が深夜2時になることも、珍しくないです。

>>> !!そんな働き方してる人がシンガポールに居るんですか?

畠山:あまり聞いたことないですね(笑)でも、私は実力も実績もなく今の会社に入ったので、それくらいしないと、生き残れないです。

>>>営業って、どんなスタイルですか?自分ひとりで行くんですか?

畠山:最初は先輩について回ったこともあったんですが、挨拶に同行する程度で、あとは私ひとりで、ほぼ新規開拓です。先輩も、ある意味ライバルですから手の内は見せてくれません。

営業先には電話して訪問することもあれば、完全に飛び込みで入ることもあります。パンフレット持って、ぐるぐるお店を巡っています。

>>>ちなみに日本人オーナーのお店とそうじゃないお店で、対応に違いはありますか?僕の経験では、提案内容が優れていればシンガポール企業のほうが話が早い、という印象があります。

畠山:お店よると思いますが、たしかに現地のお店のほうが、オープンに話を聞いて頂きやすいとは思います。日本人のオーナー様だと、最初のハードルが高いように感じます。

>>>むずかしいと感じる、一番の理由はなんですか?若いから、とか?

畠山:そうですね・・・最初は信用してもらえないところですね。若いから、というよりは、経験不足だから。

レストランにとって、食材が届かないのは命取りです。業界経験が浅く、日本の市場との関係もこれからの私ですから「任せて大丈夫なのか」という目で見られます。実際に最初は「何しに来た」「邪魔だから帰れ」とあしらわれたこともあります。

海外に来るには日本で数年経験を積んでから、と言われる理由がよくわかりました。

>>>逆に、若さが売りになる、という点はありますか?

畠山:それもあります。周りを見渡しても、日本人、23才、新卒は私だけだと思います。それだけで珍しがられます。営業でもそうですし、そうじゃない日本人コミュニティの集りでも、可愛がってもらってます。

でも結局、粘り強く頑張るしかないです。最初がないと、次もないですから。

>>>コミュニティの話が出ましたが、やっぱり人間関係って、大事ですか?

畠山:間違いなく、一番大切です。シンガポールは小さい国ですが、それでも1人で何十件も回れるわけじゃないです。一人ひとりのお客様に真剣に向き合って、信頼して頂けると、その方が別のお客様を紹介して下さって・・・半年経って、そんな流れが少しづつ出てきました。

社内についても人間関係は大事です。キーパーソンとの関係は良好に。上司だけじゃなくて、スムーズな仕事に絶対必要な、たとえばロジスティクス部門の方とは仲良くしています。

がんばれる理由

>>>立派な営業に・・・おぼえてますか?SSHP終了時点では「営業やりたくない」とか言ってたの。

畠山:はい(笑)。当時は、自分が納得行かないものを売ることに抵抗があったんだと思います。今は販売できるものが幅広くて、それを自分で決めて売ることができるので。それに、今は目標があるから、それに向かってやれることは全部やるって気持ちです。

>>>・・・カッコイイ。ちなみに目標とは?

畠山:10年後にはマネージャーになります。そのためには3年で売上1位を目指しています

>>>変わりましたねぇ・・・「なりたいです」ではなく「なります」・・・それに、1位とか口にするタイプじゃなかったと思います。

畠山:逆算したら、1位を目指すしかないんです。1位と2位では発言力に大きな違いがあります。狙わないと獲れないし、そうできないなら意味がないと思っています。

ここに来るために、いろいろ残してきたから。大切な家族も友達も大半は日本で、なかなか会えなくて寂しいこともあります。ここでは可愛がってもらえたとしても、同い年で、同じ立場(新卒1年目)の友人はいません。プライベートがないほど忙しくて料理をする暇もなく、女子力は下がる一方です。

>>>でも、ひかるちゃん、ずっと笑顔で話してくれてますよ。

畠山:はい、頑張れます。ここまで半年やってきて、大変なことも多かったですが、朝起きて、会社に行きたくないと思ったことは一度もないです。

10年後にむけて進んでいると思えてるから、トータルで辛いとは感じないです。

>>>SSHP後、帰国してからは揺れに揺れたようですが、ほんと、良かったです。身体には気をつけて、これからも頑張りましょう。また、お話きかせてください。

畠山:ありがとうございます!私でよければ、また!

円卓を囲んだ6期生と

インタビュー後書

僕がSSHPに参加してくれた皆さんに願うのは、ただ一つです。長い目で、幸せになって欲しいです。

結果的に幸せに近づいているのであれば、SSHP期間中に力が出せず後悔しても、就活に満足できなくても、会社をクビになっても、別に構わないと思います。(もちろん、僕自身は全力を尽くします。)

畠山さんの活躍は「新卒でシンガポール」という華々しい枕詞がついて回るので、ある意味目立ちます。

ですが、そこは本質ではありません。

僕が美しいと感動するのは、夢のためにリスクをとり(≒日本の大手企業の内定を辞退し)、現地に飛び込んで、困難すらも糧にする、素直に、貪欲に、幸せに向う姿勢です。

そして身をもって痛感しているからこそ「信用」「人間関係」「経験」という、特別でない言葉にとてつもない重みが宿ります。

2015年、シンガポールでのインターンシッププログラムSSHPを立ち上げて以来、5回目を迎えます。将来海外で働きたい、英語を使ってみたい、環境を変えたい、起業したい・・・研修生の目的は様々ですが、全ての研修生は経験を求めて僕のプログラムに参加します。世界屈...

話を聞いたSSHP6期生たちは、畠山さんがセールスでトップに立ち、10年を待たずにマネージャーになっても驚かないでしょう。

SSHPを運営していて、本当に良かったと思います。

今後もSSHP研修生のその後を追い続けます。

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