海外研修プログラムは内定の決定打にならない:インターンシップブログ


海外インターンシップの事業をしていると、学生の方とお話をする機会があります。大きな目標を持っている人、進路が決定しているひと、まだ道を探している人、あまり深く考えていない人、さまざまですが、中には就職活動において海外インターンシップを「体験した事実」が評価され、内定に繋がると考える学生さんもいらっしゃいます。

厳しい意見ではありますが、残念ながら海外研修プログラムに参加しただけでは、内定にはつながりません。大事なのは、研修後の考え方・動き方なのです。

理由1:海外研修プログラムは、差別化要因としては弱い

「海外で貴重な体験してきました!!」

日本でもインターンシップが常態化されるようになり、経験の差別化を図るために海外のプログラムに参加する、という人がいます。しかし、「海外」「インターンシップ」でgoogle検索すると数十におよぶのメジャーな組織(企業・NPO・学生団体など)が通年して魅力的なプログラムを提供しています。多くは有料・無給です。言ってしまえば、お金を出せば参加できるプログラムが多数で、採用担当者はこの事実を知っています。

海外経験が国費留学生や社費留学生といった一部のスーパーエリートためのものだったのは明治から昭和の話です。平成生まれの大学生・大学院生には当てはまりません。

理由2:採用担当者のニーズに応えていない

採用担当者の言葉や、優良(と言われている)企業の採用ページをまとめると、近年就活生に求められている資質は、

「環境に応じて柔軟に、自ら考え・行動し、価値を生み出せる人材」

という感じでしょうか。

プログラムに参加したことは自らの意志なのでしょうが、参加を決めるまでの経緯や、その後の変遷の筋がみえないようでは、既成サービスに飛びついて、それで満足する人物と思われてしまいます。もったいない・・・。

では、なぜプログラムに参加するのか

海外研修プログラムでは。実務を体験します。英語も使います。戦略を立てます。プレゼンをします。ネットワーキングをします。でも、これらはプログラムの特徴であり、目的ではありません。僕がプログラムで声高に提唱する参加意義は、

現実に直面して、「なりたい自分」と「足りない点」を把握し、今後の見通しを立てる

というものです。ジェットコースターのように忙しく、時間がない中でミッションをこなすことで、100点ではなくともやりぬく力が鍛えられます。ですが、そこで止まると「投資」ではなく「消費」に終わってしまいます。

実のところ、プログラムの真の実効性は、終了後に現れます。実例として、プログラムの第1期生の中では・・・

  • 「海外と日本の商習慣の違いを見てみたい」と話していた参加者は、そもそも帰国後にプログラミング知識ゼロながら、プログラミングを「教える」という環境に身をおいています。
  • コンサルを目指していた参加者は、ITの基礎技術が持つ力を目の当たりにして、帰国後はエンジニア職のオファーを受けています。
  • 漠然と専門商社を検討していた参加者は、ウェブマーケティングの専門家になるために、帰国後はスタートアップで長期インターンとして働くことにしました。

という人たちがいました。これらはあくまで結果であり、参加前は全く想定できないものでした。

誤解ないように書きますが、劇的に変わることを良しとするわけではありません。

大切なことは、「出来なかった自分」と「なりたい自分」のギャップを認識して、達成のルートを立て、具体的なアクションをとる、という姿勢です。ここを経験して、語れる人は、就活市場でも強い。海外研修プログラムに参加する人には、帰国後にこの景色にたどり着いてほしい、と願います。

運営者として、海外研修プログラムの大義は参加者にとって前進の「きっかけ」を作ることであり、そのための「環境づくり」に腐心し、研修中・帰国後の爆発を信じながら、サポートすることだと思っています。

3595990843058第1期の参加メンバーとの再会。

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Singapore Startup Hack Program (SSHP)
Prepared Slides合同会社が運営する海外研修・プログラム。
2016年2月下旬〜3月上旬に第3期が行われます。詳細はこちら!
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