「海外に出る仕事」をイメージする ③海外に出張する:インターンシップブログ


「海外で働く」を考えるシリーズ。

第1回は高難易度の「現地で採用される」

SSHP参加者や参加検討した人を含め、海外で仕事をしたい日本の学生に会うことが多いです。活躍の場を広くとらえる考えは素晴らしいですが、考えているだけでは叶いません。語る本人が強くイメージを持つ必要があります。一口に海外と関わると言っても、沢山ルートが...

第2回は「日本企業に就職して、海外赴任する」

海外に出る仕事を考えるエントリー第2弾です。海外で働くシナリオには以下のようなものがあります。海外で採用・・・外国で、現地企業、あるいは日系企業に採用される海外に赴任・・・日本で採用され、駐在員として海外に赴任する海外に出張・・・日本で採用され、必...

これらは海外に生活の拠点を移すので、全体で見ると少数派です。今回はより多くの人に機会がある「海外出張」を具体的に考えてみます。

海外出張って、何するの?

より多くの人に機会があるということは、目的も多岐に渡るということで、一口に海外出張と言ってもピンときません。思うに海外出張とは、

本国では達成しにくい目的を、現地で集中的に取り組む機会

目的のために、適切なタイミングで現地に赴いたほうがメリットが大きい(会社に資する)と判断されれば、海外出張が成立します。海外ともリモートで簡単に連絡できる昨今ですが、出張のきっかけはたくさんあります。

事前調査

新たな地域に、自社製品・サービスの需要があるかを確認しに行きます。競合するような製品の利用者や、販売チャネル(流通業者、代理店、店舗)などに話を聞きに行きます。身分を明かさずに一般顧客を装う場合もあります(覆面調査)。

商談

自社が営業拠点(支社・支店など)を持たない国・地域に、売り込みたい製品・サービスを持って乗り込みます。商品の性質にもよりますが、道行く一般人に物を売りつけるのは現実的ではないので、目星をつけていたチャネルに対して製品を売り込みに行きます。一回でまとまらない場合は、複数回にわたる場合もあります。

出展

業界によっては最新技術や製品をお披露目する大規模なイベントがあります(「見本市」や「展示会」と呼ばれます。)海外のイベントに出展者としてブースを構え、立ち寄るお客様候補に対して説明します。また、他社との交流会が催されることも多いです。

現状視察

既に現地で販売している自社製品の売れ行きや、海外生産工場の状況を確認しにいきます。

納品

海外にいる法人のお客様に対して、完成した製品・サービスをお届けしに行きます。調査会社・コンサルの最終プレゼンもこれに該当します。

海外出張の機会が多い職種

出張の大義名分が沢山あるのがわかったところで、どんな職種(部門)の社員にチャンスが訪れるのか考えてみましょう。

調達

バイヤーと聞けば、セレクトショップのスタッフが来シーズンの洋服を買い付ける、古物商がアンティーク家具を仕入れる、といった、完成品を想像をしがちですが、それだけではありません。

大きなスケールで調達する必要があるのが、材料です。モノを作る全ての会社にとって、原材料の調達を一手にひきうける調達部門は生命線です。調達担当が優秀であれば、安定的かつ安価に原料を仕入れることができ、原価の引き下げ(=利益率の押し上げ)に寄与します。

前者(完成品のバイヤー)であれば市場動向に敏感で、かつ「売れる物」を仕入れる目利きが必要で、後者(企業の原料調達部署)であれば、販売部と連携して完成品の需要予測を立てた上で、売り手からより安くセンスが求められます。

海外営業

海外営業部や事業部は、出張の機会も自ずと増えます。前項の全てを担当するのですが、醍醐味は商談です。調達部が支出の縮小を命題にしているのに対し、営業部は売上の拡大を目指します。一見逆に見えるかもしれませんが、利益の拡大というベクトルは一致しているので、関係は密接です。これら部署間の仲が悪いと困ります。

技術・開発

エンジニアが出張?と思われるかもしれませんが、多いのが、現地の生産工場での技術指導です。テクニカルな側面が強い分、出張が長期間にわたることも多いです。現地で通訳が付く場合もおおいのですが、通訳が技術に明るくない場合は目も当てられないほどの誤解が生じる場合もあります。

ニッチなケース(番外編)

あまり多くの人が辿らないケースも紹介したいと思います。ニッチといっても門が閉ざされているわけではないですよ。

大学教員

研究・学会で海外に出ることが多いようです。研究者として留学する人もいます。

ジャーナリスト

インターネット、雑誌、テレビといった報道を仕事にして、海外の案件を追います。既存メディアに採用されなくても、自ら外に出て・取材し・報道することだって可能です。ガッツがあれば、できる(稼げるかは別として)

自由業

場所に縛られない仕事についている人です。翻訳家、ブロガー、アフィリエイターなどすね。遊牧民的な彼らには出張という感覚は全くないでしょうが・・・。

でも、動画エンジニアやアニメーター、デザイナーとして、求められる国・地域に飛びつつ自分のポートフォリオ(実績)を積み上げる人によく出会います。欧米人におおいです。なぜか日本人には出会ったことがありません。いるはずなんだけどなぁ。

僕は日本で登記した会社を運営していますが、ワークスタイルは自由業に近いです。海外出張多い。

一箇所にとどまっていると気持ちが停滞する性分で、転々とすることを前提に独立しました。2014年のカレンダーを見返すと、少なくとも8カ国・10都市に、合計6ヶ月半滞在していたようです。とはいえ、9割はプロジェクトとして請け負った調査フィールドワークで、残りは調査案件のコンペでした。2016年は海外滞在が4ヶ月程度と短くなりましたが、うち2ヶ月はSSHPで、残りは調査案件のプレゼンと顧客開拓でした。

 

海外出張のイメージ、湧いてきましたか?番外編はさておき、自分がどんな会社・職種で海外に行く仕事がしたいのか、助けになれば幸いです。SSHP第5期生も、海外で働くことに少ならからぬ興味を持っている人達ばかりなので、どんな話をすることになるのか、今から楽しみです。

個人的に、2017年は新天地を目指さなきゃですね。ニッチなところ、東欧とか、アフリカ行こっと。

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学生向け海外研修プログラムSingapore Startup Hack Program (SSHP)
201721333日に開催される第5期のメンバーを募集しています。
春休み、海外で成長したい学生さんの応募をお待ちしています。
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