「自分の弱点から、目を逸らさない」SSHP5体験記⑥:インターンシップブログ


SSHP第5期が終了しました。参加者の声をお届けします。

過去の体験記一覧は、こちらから。

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木谷百花。大学2年生です。

なぜ参加したか?

ざっくり、“経験”を求めていました。「もしこれ行ったら影響大きいだろうなぁ」という直感で参加を決めました。

自分の未来の選択は、過去の経験によって大きく変化する、と私は考えます。SSHPは、スタートアップでの実務経験、シンガポールという立地、コーディネーターからのフィードバックなど、他のインターンと類似しない点に強く惹かれ、この経験は今後の自分に大きな影響を与えてくれるだろうと思い、最終的に参加を決意しました。

所属企業と、自分の担当

私が配属されたTrabbleという企業は、旅行者とホテルやホステルを繋ぐ、コンシェルジュ・アプリを提供しています。去年から日本オフィスを立ち上げており、私は日本での営業実績作りを担当しました。CEOのLiangは、私たちがやりたいと言った業務を、口出しせずに完全に任せてくれたので、とてもやりがいがありました。オフィスはあるのに、オフィスを使わない習慣に驚きながら、毎日楽しく過ごしました。

TrabbleCEOにプレゼンする木谷さん。

あと一歩踏み込む

私が最後の最後まで、克服できなかった課題が「あと一歩踏み込む」です。自分で言うのもなんですが、タスクに見切りをつけ、ゴールに向かって行動を起こすのは得意だと自負しています。

しかし、私はゴールが見えた瞬間、最後の最後で手を抜いてしまう、という癖がありました。基本的に負けず嫌いなので「できないから諦める」よりも「85%できたから諦める」の方が断然多く、ゴールに向かってもがき苦しみ、あとちょっと踏ん張れば目標達成というところで、ダレてしまうのです。

SSHP期間中で、この課題を完全克服できたわけではありませんが、まずは自分の課題に気づけたことを大切にし、そしてそれを言語化することで、自分の難点から目を逸らさないようにしていきます。

変化したこと

一番は時間管理です。タスクの時間管理から自己管理まで、「やる時はやる」と「やらない時はやらない」をコントロールできるようになりました。SSHPに参加する前は、どちらかというと「やらない時はやらない」が苦手で、放棄する勇気を持てませんでした。結果だらだらと続け、時間は費やしたが、成果はゼロという結果だけが残りました。

遊ぶときは、遊ぶ。

またTrabbleはオフィスに每日通うスタイルではないため、気持ちが乗らない時は壊滅的です。そんな状況で思い切って仕事を中断したところ、次の日のタスク効率が驚く程上がり、放棄する不安が徐々に無くなりました。リモート環境で働くことで、やる・やらないのバランスを意識し、SSHP参加前は特に苦手だった時間管理を、今では自分のスキルとして身に付けることができました。

学んだこと

1つ目は説明する力です。私は人に何かを伝える時「A→B→C」の説明を「A→C」に簡略してしまう所があります。全く分からない人に、順を追って説明する難しさを学びました。まずは言葉を発する前に、頭の中で一度ストーリーを考え、焦らずゆっくり話し始めるよう心がけていきたいです。

2つ目は疑う力です。私はこれまで、両親や尊敬する人が言った言葉は、そのまま自分の考えとして取り入れ、何も疑わないまま過ごしてきました。決して人の考えを批判するべきだと言いたいのではありません。ただ先入観を捨てなければ、入ってくるものも、入ってこなくなる可能性があると思います。時には常識や無根拠な意見を疑う大切さを学びました。

常識を疑う姿勢について、真剣に聞く木谷さん。

今後について

少し抽象的な表現ですが「自分が今必要だと感じる事」に対して頑張り続けたいと思っています。大学3年生をどう過ごすか、次の1年が自分の今後に大きく影響するので、悩んで悩んで悩みまくって、数ある選択肢の中から自分の望むものを、自分で手に入れていきたいと思います。まだ3月中のto doが溢れているので、具体的に考え込めてないのが現状ですが、SSHPで感じたこと・学んだことを最大限活かして、未来を予測しながら現在を活きていきたいと思います。

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コーディネータ後書

木谷さんは要領が良く、英語も堪能で、スライド作成などのスキルもあり、しかも度胸もあるという、SSHPにしては珍しく「弱点が見えにくい」参加者でした。

コーディネータとして一般的に強調するのは、100点ではなく、ギリギリの及第点を最短で狙う姿勢なのですが、木谷さんはそれが身についていました、要領がいい、とはそういうことです。

しかし要領がいい人にも、それなりの悩みがあります。彼女が抱える悩みは2つ。

1つ目は、時短してゴールが見えてくるとモチベーションが下がる、というもの。僕としては、なんだかんだ完成するんだからイイじゃないか、思うのですが・・・。問題があるとすれば、余った時間を自分がどう活用したいのか、方針が固まっていないことにあります。時間に余裕ができて、何をするのかは自由です。極端なことを言えば、昼寝してたってかまわないのです。休んで遊ぶのか、突き詰めて高得点を狙いに行くのか・・・この選択には哲学が必要です。

2つ目は、思いの外、説明が苦手だということ。これには原因が2つあります。1つは自身が語っているとおり、説明のプロセスを飛ばしてしまう癖。みんなが一段とばしで物事を理解できるとは限らないので、ゆっくりな人のペースに合わせる、というのは大きな課題。そしてもう一つは、反射的に選んだ言葉が必ずしも適切ではない、ということ。理解が曖昧な単語を選んでしまうくせがあるようです。

これらを踏まえて、木谷さんにはエクストラな課題をお願いしました。現地での生活中にブログ記事を書いてもらう、という課題です。

ロジカルに構成し、的確に表現する、彼女が苦手とする課題です。記事の構成を「並列じゃない」「単語が不適切」などとダメ出しを繰り返しました。本人曰く、SSHPで一番難しかったようです。やってもらってよかったと思います。↓のとおり、できばえは見事でした。

オフィスを持たないスタートアップは割と多く、SSHP第5期の受入企業3社のうち、2社はリモート環境で働いています。無駄な通勤時間がなく、仕事の時間を自由に設定できる素晴らしい環境ですが、難しさもあります。3期連続でSSHPホスト企業になってくれているTrabbleに...

帰国後もやることが沢山あるようなので、何よりです。どちらかと言うと堅実で保守的な考え方を持つ彼女が残り2年間の大学生活をどのように過ごすのか、どんな社会人になるのか、今から楽しみです。