「勇気を持って行動する」SSHP6体験記①:インターンシップブログ

第6期生の青木智哉さんに、体験記を寄稿していただきました。

SSHPに6期生として参加した3年(参加時は2年)青木智哉です。

今回はヤスさんに、このような体験記を書く機会を与えて頂き、自分のSSHPでの活動を振り返る場として、またSSHPに参加したOBOGの方々、このブログを読んでいて少しでもSSHPに興味を持っている人、その他様々な境遇にいる人たちへ、このSSHPでの活動を通して自分自身が感じたことを素直に書かせて頂きます。

つたない文章となりますが、最後まで読んでいただけるとありがたいです。

自分の背景と参加理由

自分は、大学のゼミ活動で国際経営を専攻しているということもあり、海外への意識、かっこよく言うと、比較的海外志向は強いタイプの学生です。

その中で、今回SSHPに参加したのは2つ理由があります。

  • 昨春、サンフランシスコで短期留学を経験していたということもあり、次は違う形で海外へ出たいと思っていた。
  • 前述したように、日頃から国際経営を学んでいて、将来的には海外で働いてみたいとぼんやりイメージしていたので、「実際に海外で働くということはどういうことなのか」というのを肌で感じてみたかった。

この理由に加え、「目標から逆算した過程やタスクを、なにかに強制されないと続けることができない」という自分に弱い部分を変えたい。という思いも持ってSSHPに参加しました。

配属先企業の説明+業務内容

今回、自分の配属先はtrabbleという現地ベンチャー企業でした。

trabbleは、チャットボット・システム(24時間365日顧客からの問い合わせや質問に対して自動的に・即時対応できるシステム)を開発、それを現地のホステルや旅行会社に提供・運用している企業です。

業務内容としては、“日本(日系)企業の提携先選定+交渉”で、最終的なゴールとしては“実際に提携を実現させること”でした。

3週間のプログラム期間を各週の業務内容ごとに分けると、

1st week 提携先選定

2nd week 選定後、対象企業へ交渉提案のメール文作成+送付

3rd week 実際の商談に向けた準備+商談に同行

というような感じでした。

驚いたこと

SSHPでの活動を通して、僕自身一番驚いたこと・最も印象に残ったことは、『スピード感』です。

ここでいう『スピード感』とは、trabble内の社員同士の仕事のスピード感、Jian(trabbleのCEOで僕たちの面倒を見てくれたナイスガイ)が僕たちに課したタスク提出への厳格な期限設定、など様々なことを意味します。

このスピード感の違いに触れた場として、Jianとtrabbleのwebデザイナーとのミーティングに同席させてもらったことを例として挙げます。

郊外のカフェで行われたミーティングで、ミーティングにかかった時間は1時間弱でした。話している内容は、webデザインに関する専門的な内容だったので、把握はしきれなかったけれど、同席させてもらって受けた印象としては、とにかくスピーディー。

彼らがこのようにスピーディーミーティングを進められる理由として:

  • お互いが自分の意見や考えをアウトプットできる状態にまで落とし込んだ事前準備をすることで始まったタイミングで円滑なシェアができる。
  • 相手の考えをただ聞くだけでなく、自分ならどう考えるかということを意識しながら聞き取ることで、コミュニケーションのキャッチボールのテンポを早くすることができる。

の2つを感じました。

困難だと感じたこと

『調査』『準備』

SSHP期間中は、特に提携先企業の選定の段階では、様々なアングルから対象企業を調査することが必要でした。

僕が行った調査は段階別に分けると、⑴提携先企業の調査 ⑵対象企業のメール送信先相手の調査 ⑶商談相手の調査、の主に3つです。

それぞれのタイプの調査ごとに困難だと感じた点を記していきます。

提携先企業の調査

初めての本格的な調査ということもあり、一番つまずいたポイントでした。

最初は、調査対象企業のHPから、その企業のビジネス領域や規模についての部分しか把握していなかったものの、対象企業のwebページ上のどこに問題があり、またどこにtrabbleサービスの優位性を発揮できるポイントがあるのかというのを明確にするため、webページのvisitorの数/どこの国からのアクセスなのか/visitorのwebページ上の滞在時間/どのワードで検索したのか といった情報を様々なツールを用いて調査する経験をさせてもらいました。

メール送信先相手の調査と商談相手の調査

この2つに関しては調査の段階が違ったとはいえ、困難だと感じたポイントは似通っています。

メール送信時には、trabbleサービスの特徴や強みがいくつかある中で、どのポイントを押し出せばメールを受け取った担当者の印象に残るのか。また商談準備時には、決して長くはない商談時間の中でtrabbleの提供するサービスとはどのようなものなのかを伝え、さらに商談相手の印象に強く残るプレゼンにするためには、どのようなスライドを準備したらいいのか。

といったように、相手(特定個人)の所属部門や背景などを調査したうえで、それらをメール文やプレゼンスライドに落とし込む作業にプログラム期間通して苦戦していました。

自分自身の変化&今後の展望

SSHPのプログラムを通して、「提携先企業の選定・調査」 → 「対象企業への交渉(メール文の作成・送付)」 → 「実際の商談の準備・参加」という一連の流れを、送信先から返信を頂いたという運もあり、経験することができたのは、自分の中で大きな財産になったと感じています。

SSHPを通しての自分自身の変化として、「これが劇的に変わった!」というものがあるのかどうかまだ自信をもって実感できているとは言えないけれど、少なくとも「納品の重要性(100%の考えよりも30%の実行)」を、意識できるようになったと思います。この納品に関しては、以前に書かせて頂いた僕のブログを参照してください。

SSHP研修生が現場で感じた「納品意識の大切さ」:インターンシップブログ

今後は『行動力』にこだわっていきたいです。

もともと自分は行動力のあるタイプだと思っていたけれど、お会いした寺嶋さんやSSHP一期生OGの話をお聞きして、まだまだだということに気づかされました。

世界を舞台に働く日本人の「本質をとらえた話法」:インターンシップブログ

「3年で、売上トップを目指す」シンガポールで働くSSHP1期生のその後

まだこの『行動力』をどのような形で表していくのか自分自身まだ模索中ですが、

今までの自分の行動力「興味・関心のあることに対してすぐ実行に移す(とりあえずやってみる)」というものを、「苦しい、辛いと分かっていても、自分の決めた目標のため勇気をもって行動する」へと、一つステップアップした行動力として示していけるよう努力していきます。

コーディネータ後書

プログラム終了直後、青木さんの「達成感はありません」という一言が耳に残っています。

実績という観点で、わかりやすく目に見える成果を残せなかったという思いが言葉になったんだと思います。

この思いはよく分かるのですが、ゼロの段階から2週間程度で商談にまでこぎつけたこと、そしてそのステップを体で覚えたことは、とても大きなことです。

それに、目に見えた結果が出なかったことも、むしろ良かったと思っています。万事OKだったんだとホッとされるよりは、今後足りないものを補うためにどう動くか、というモードになってくれる方が、コーディネータとしては嬉しいです。

悔しさを抱えてどう動くのか、楽しみにしています。

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