「嘘をつかない」就活 – SSHP体験者による就活談

SSHP第3期生の馬場宏幸さんの就活が終了したと連絡を頂いて、お話を伺ってきました。

就活前

>>> お久しぶりです。就活終了おめでとうございます!

馬場:ありがとうございます!

>>> 早速振りましょう。SSHPに参加したのは2016年の2月でしたね?

馬場:そうです。3年生になる直前でした。帰国後は、お世話になったシンガポール企業の日本支社でインターンのポジションを作ってもらって、そこで半年くらい。そこからは、ソーシャルビジネスを支援する活動をしていました。

>>> あれこれ手を出したというよりは、じっくりと腰を据えて取り組んだんですね。

馬場:コツコツやるのは自分の強みだと思っています。

気持ちの変遷

>>> 選んだのは、人材事業を手がけるベンチャー企業。おめでとうございます。就活を開始したのは?

馬場:11月です。ピークは2月くらいでした。

>>> ずっと人材と言い続けてたわけじゃないですよね。SSHPの頃はメーカー志望だったかな。

馬場:そうですね、気持ちは結構変わりました。経営に関心がありましたが、これを売りたい、という何かがあったわけじゃないので、多業種に関われる経営コンサルティングもいいなと思ってコンサル周りから就活をはじめました。ただ、進めるうちに、自分の想像していた仕事と違うかも、と感じるようになりました。

>>> そこ、重要!具体的にお願いします。

馬場:採用試験を兼ねた短期のインターンシップで、実際の経営者に対して業務改善の提案をしたんです。なんというか、限定された範囲でしか考えることが許されない雰囲気があって、ヒアリングして資料作成して、というサイクルもうまく回らず、つまらないと感じてしまって。特に資料作成は向いてないと思いました。

>>> それは、限定的ではあるけれど、まさに経営コンサルの仕事そのものですね。違うなと思ったからパッとやめた、と。では、人材にシフトした理由を教えて下さい。

社会人から頂いたアドバイス

馬場:先輩から紹介して頂いた人材サービスの方にキャリア面談をしてい頂いて、めちゃくちゃお世話になっているんですが、その方から「馬場くんの発言にはWillが感じられない。」と言われたんです。

>>> ぐさり、と。

馬場:やられました(笑)。そこから就活をする上で、どんな仕事をしたいのか考えました。とりあえず僕の場合は、社会的なインパクトがあって、問題を解決するような仕事がいいな、と。

>>> 問題を解決しない仕事なんて、基本ないと思うけど・・・もうちょっと言葉足して説明してください(笑)。

 

馬場:確かに・・・曖昧なんですが、結局問題を解決するのは人だろうと。だったら「人材」を取り扱う会社がいいなと思いました。

企業を選んだ理由

>>> 一口に人材といっても、大企業からベンチャーまで沢山ありますよね。どうしてこの会社にしましたか?

馬場:まず説明会で掴まれました。会社にもよりますが、ほとんど自社のことだけプレゼンして終わる説明会って結構あるんです。

>>> 受験者の立場で言わせると、ある程度調べてきてるんだから、それくらいは大体わかるよ、と。

馬場:はい。でもその企業は、情勢を踏まえた現在の立ち位置と、今後社会はこうなるという仮説と一緒に方針を説明してくれました。3時間の長丁場でも、まったく飽きなかったです。

>>> 学生だって会社を見てますからね。

馬場:次に、面接で直球のフィードバックを頂けて、それが刺さったというのも大きいです。

>>> ちなみに、どんな?

馬場:自分が目指す人材を聞かれたときに、スキルをベースにした市場価値が高い人材になりたいと答えました。そこからガンガン突っ込まれましたね・・・最終的には「スキルと市場価値を一番に考えると、常に競争にさらされることになる」と言われました。それに、言いっぱなしじゃなくて、自分はこう考える、という対案も頂きました。考えの浅い学生に対するダメ出しではなく、対等に話していただいているのが嬉しかったです。

>>> それは素晴らしいですね。面接官が、自分を見定めてもらう覚悟を持ってる。

大きな自分ルールを設定した

>>> 就活をする上で決めてたことや、役に立ったものはありますか?

馬場「嘘はつかない」と決めていました。

>>> おお、かっこいい。

馬場:頑固だと言われますが、自分の性格的に嘘をついて内定をもらうのは心苦しいですし、それに浅い嘘はばれると思ったんです。

>>> 馬場さんが頑固なことは周知です(笑)。ところで、嘘をつかないことの影響はありましたか?

馬場:わかりやすく、面接で落とされました・・・まぁそうですよね。直接的な言い方を避けたとしても、要は「御社は第1希望ではありません。」と言ってるようなものですから。あと、ヤスさんに頂いたアドバイスも意識しました。「語尾が弱いと自信がなさそうに聞こえる」とか。SSHPのブログも活用しています。「話し方」についてアドバイスを受けて実践した山田裕哉さんの体験記は、特に参考になりました。

「22年間悩んだ課題に向き合う」SSHP5体験記②:インターンシップブログ

>>> 宣伝してくれてありがとうございます。ついでにSSHPで学んで役に立った事があれば、教えて下さい。

馬場:毎晩のレビューですね。あれほど集中的に繰り返し内省したことは、自分の人生には無かったです。就活で悪い知らせを受けたときも、何が足りなかったのかを短い時間で見直す習慣がついていたことも大きいと思います。あと、紙に書くこともですね。ヤスさんみたいに、ドットノートを持ち歩いています。

今後について

>>> 卒業までの予定はありますか?

馬場:まだふわふわしていますが、大きく3つあります。まずは営業力をつけたいので、営業系のインターンシップをします。次に、稼ぐ系のこともやりたいですね。自分は就活終わりたてなので、そのノウハウをマネタイズできないか考えます。稼いだら中国と中米に行きたいです。

>>> どうして中国と中米?

馬場:中国は発展を見たいというのもありますが、内陸の自然を満喫したいです。中米は、入社予定の会社の海外拠点があるので、海外で働くイメージを持つためにも是非行ってみたいんです。

>>> いいですね、前向きで。どうせ中米行くなら会社の人だけじゃなくて、Linkedinでガンガンコンタクトとって、色んな人に合えるといいね。

ビジネスSNS・Linkedinの使い方:インターンシップ・ブログ

馬場:がんばります。

>>> 営業職ですよね、入社後の見通しは?

馬場:海外支店にも行きたいですし、やっぱり1位を目指します。

>>> おお、言うようになった。

馬場:いや自信はあまりないんですが、SSHPのブログや海外で働いている人の体験談を読んで、やっぱり目指さなきゃ先はないかな、と思いました。ひかるさん、凄いですよね。

「3年で、売上トップを目指す」シンガポールで働くSSHP1期生のその後

>>> がんばろう。またお話聞かせて下さい。

馬場:はい、ありがとうございます!

インタビュー後書

前回のインタビューから1年半、たくましく見えました。

「バラバラの点が、つながる感覚」SSHP参加者のその後:インターンシップブログ

学生のうちから絶対にやりたい仕事が見えている人は多くないと思います。でも、大体は選ばざるを得ないことになります。

具体的に見えないなら、抽象度を上げて、暫定的な結論を基に就活を始めるわけですが、なかなか踏ん切るのは勇気が要るようです、僕は実体験がないので話を聞く限りですが。

馬場さんは、決めたなぁ、と思いました。インタビュー中に「選んだ道を正しいものにする」という発言がありましたが、僕も賛成します。

残り10ヶ月余り、学生生活を楽しんで下さい。

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