大学生のためのマーケティング講義①一般消費者の購買プロセス概論:インターンシップブログ

日本国語大辞典のiOS版(精選版)アプリを購入しました。30万語の言葉の意味や用例をおさめた辞典の電子版です。

購入までの導線がとてもインターネット的で、うまいな、と思いました。

僕はマーケティングのプロ、というわけではありませんが、実際にサービスを売っている法人の責任者です。SSHP研修生や日本の大学生に理解できるよう、僕自身も学びながら、まとめてみます。

アプリを購入したプロセス

購入にいたるまでは、こんな感じでした。

  1. スマートニュース(ニュースアプリ)が表示するBuzzfeedの記事見出しで、辞典アプリのことを知る。
  2. 記事をタップし、内容を読む。
  3. 物書堂(出版元)のサイトを検索して、詳細を確認。
  4. 上記サイト内でAppStoreへのリンクが見つからなかったので、Evernote(メモアプリ)に保存したのち、その事自体を忘れる。
  5. 翌日、別件でiPhoneでAppStoreを開いた所、トップにこのアプリが露出していたので、思い出して購入。

24時間以内の出来事ですが、そこそこのステップを経ています。

僕はメモとしてのEvernoteの使い方がまだまだです。AppStoreアプリを開いて、同辞書がおすすめされていなければ購入には至っていないと思います。

プロセスを抽象化する

SSHP研修生にはよく言うのですが、体験や経験を、完全再現することは不可能です。だから、類似する他のケースにも応用できるように、経験を一段高いレベルに昇華する必要があります。これを抽象化(あるいは一般化)といいます。抽象化については以下を参照してください。

経験は「抽象化」されてこそ価値がある:インターンシップブログ

今回のプロセスを抽象化するならば:

  1. 商品を発見
  2. 商品について、調べる。
  3. 商品について、さらに調べる。
  4. 諸事情により、保留する。
  5. リマインドされて、購入

図にすると、こんな感じ。

purchaseflow

今回のケースでは1〜5の全てを通りましたが、必ずしもそうとは限りません。最短では1→即購入という場合もあるでしょう。衝動買いが、これにあたります。4→3に戻るケースも多いでしょう。

順路はともかく、マーケティング志望の人は、この要素は意識しておいてください。

次回からは、各ステップの要点を説明します。

※SSHP参加者のためのプラクティス

練習です。

最近自分がネットで注文したものを1つ思い出して、どのステップを踏んで購入したのか、当てはめてみてください。SSHP参加者は、参加決定までのプロセスを当てはめてみるとリアルですね。挑戦したい人は個人的に連絡してください。

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