違和感を行動に変換しよう:インターンシップブログ

SSHPの修了生は帰国後もなかなかアクティブに活動してくれています。ポピュラーなのは日本国内での有償インターンシップで、スタートアップやベンチャー企業を選ぶ人が多いと感じます。

一方で、学内プログラムを利用して海外留学する人も居ます。

インターンシップ、留学、アルバイト、勉学、ゼミ、サークル、写経・・・なんでも興味が出たことをやればいいです。社会的な体裁ありきではなく、自分の意志に沿って決めたことは尊いですから。

さて、第5期の修了生で、この9月からスペインに留学したメンバーがいます。LINEグループでのふとしたやりとりが何とも印象的だったので、書いてみることにしました。

7/14の関連エントリーです。

違和感や驚きを、自分のものにする:インターンシップブログ

誰もが独自の感性を持っている

彼女のメッセージを引用します。

私がスペインに来て驚いたことは、洗顔石鹸が売ってないことです。乾燥するから拭き取り化粧水ペーパー的なのを使うらしいですが・・・

本人にとっては当たり前のことかもしれませんが、僕では多分思いもつかなかったポイントです。感銘を受けたので「じゃ洗顔石鹸売ろうよ、スペインで」と持ちかけると

もう少し開拓してからいろいろやってみます!

との返事をいただきました。石鹸はともかく、アクティブに開拓して、楽しいことをみつけて色々挑戦していることを心から願います。

さて、何かやりたいけど行動に起こせないという悩みをチラホラと聞きます。このタイムリーな例を挙げながら動き方を考えてみます。

動けない理由①:考えすぎ

スペインには洗顔石鹸がない。だからスペインで洗顔石鹸を販売する。

文字に起こすとびっくりするほど単純なのに、これが実行に移されることはまずありません。沢山あるなかで最も大きな理由は「めんどうだから」です。

ビジネス系の知識あふれる大学生は、きっとこんなふうに考えてしまうのではないかと思うのです。

  • 商品:自分で作るのは難しいから、仕入なきゃならないけど、どこで?
  • 資金:仕入れにいくらかかるんだろう?
  • ロジスティクス:輸入するなら通関はどうする?
  • 規制:洗顔フォームの販売って許可いるの?
  • 流通:どこで売ってもらう?デパート?コンビニ?どうやって売り込めばいいの?
  • 拡散:マーケティングの4Pだっけ、3Cだっけ・・・?

頭痛くなりませんか?

単純化して、重要なことにフォーカスする

僕だったら、こう考えます。

  • 商品&仕入れ&ロジスティクス:僕が使っている洗顔フォームを10個。日本にいる親に送ってもらう。
  • 流通:現地の大学で出来た友達に使ってもらい、インスタで拡散してもらい、購入の可能性を確認する。
  • 規制:最初は考えない

これだけです。

「親兄弟とは絶縁状態で、日本には友達皆無」のような少数派はともかく、およその人なら出来ます。ほかにも「日本の洗顔フォームお試しみたいな学内イベントを開いて興味を探る」とか「キャンパス内のストアでバイトする学生を見つけて、売り込み方を効く」とか、色々思いつくかもしれませんが、一番ハードルが低いところから始めればいいのです。

動けない理由②:他にもっと素敵なやりたいことが見つかるかもしれない

Q:今やっていることよりも更に素敵なことが見つかったらどうすればいいのでしょうか?

A:簡単です。今やっていることをスパッと止めて、その素敵なことを始めて下さい。

Q:今やっていることと同程度の素敵なことが見つかったら?

A:心身と時間が許す限り同時進行してみてください。多分出来ます。

何れにせよ、少しでも興味を持ったことから始めることをおすすめします。「やりたいことがみつかるかも」という不確定な希望に対して時間を温存することは効率が良いとは思えません。一つのことを始めたらそれを中断してははいけないという法があるわけではありません。

それほど大きな興味ではなくても、学ぶことは山ほどあります。石鹸の例だと・・・

  • イベントの開催
  • 存在しないけど便利なものを売り込みむキャッチ
  • 拡散を以来する方法
  • 売価の設定

これだけでも就活の自己PRで使えそうですね。

私の強みは好奇心を行動に落とし込むことができる実行力です。留学先では洗顔フォームが販売されていないことに気付いた私は、現地の学生には潜在的な市場があると考えました。プライベートな集まりや学内イベントを開催することでニーズを確認し、1ヶ月後にはキャンパスの売店で試供品を置いてもらえました・・・。

妄想はこのあたりにしておきましょう。

好き嫌い・向き不向きより、違和感を重視する

「モノを売ることには興味ないし、あまり向いてるとは思えないんですよね〜」

という人もいると思います。もっともらしい言い分ですが、それが真実とは限りません。ちゃんと売ろうとしたことがないから、興味がないと思い込んでいる人は少なくないと思うのです。要は食わず嫌い。まずはやってみて、その上で主張するべきです。

営業が苦手と言ってしまう心理・・・(インターンシップブログ)

「いやいや、理屈じゃなくて嫌なんです!」と想像しただけで冷や汗が流れ胃が痙攣し、動悸が打つようなことを無理にやれとはいいません。

ただ、負荷をかけることで意外な反応が現れることがあります。そしてその以外な反応とは、知っておいて損はない隠れた自分だったりします。

僕は立派な学生生活を送ったわけではないので偉そうなことはいいにくいのですが、やれることは山ほどあります。身近なことから、単純化して進めてみましょう。