カバーレター(Cover Letter)って何?レジュメ(resume)じゃないの?:インターンシップブログ

アルバイト経験がある人なら日本語で履歴書を書いたことがあるはずですが、外国企業から”Send us a resume and cover letter.”と要請されると、経験の少ない大学生は途方にくれるようです。

レジュメって履歴書のこと?カバーレター?

英文レジュメについては以前ブログで詳細に書きました。

英文で履歴書・経験が足りない大学生はどう作る?:インターンシップブログ

今回は英文のカバーレターについて説明します。海外でポジションをつかむために、レジュメとセットでとても大切な書類です。

レジュメ(Resume)

おさらいですが、レジュメとは、求職者のスキル、経験、教育の履歴をまとめた文書です。

resumeという言葉には「摘要」の意味があるくらいなので、簡潔に。見開き2ページ以内で。

日本語の履歴書が事実を時系列にまとめたものであるのに対し、英語のレジュメは自分を売り込むためのサマリーであることを忘れないで下さい。

ちなみに項目はこんな感じです:

  • 名前・連絡先など基本情報
  • プロファイル(性格など)
  • 学歴
  • 職歴(バイト、インターンシップ含む)
  • その他活動
  • 賞罰
  • 特技
  • 興味

カバーレター(Cover Letter)

さて本題です。

日本では見慣れないかもしれませんが、Letterというだけあって、お手紙です。レジュメに添える手紙。

採用担当者を口説き落とすための手紙ですから、もはやラブレターと変わりません。ラブレターにテンプレなんて野暮かもしれませんが、それでも欠かせない要素があるのです。

ラブレター

あなたのことが好きです。私と付き合ってください。

笑顔が可愛くて、分け隔てなく接するあなたに心を奪われました。僕があなたを笑顔にします。

私と付き合って下さい。

僕のセンスはさておき、上のラブレターの構成です。

  • テーマと主張
  • その理由
  • そうすべき理由

カバーレターも似ています。ソーシャルメディアマーケティングのポジションに応募する体で書いてみました。

①コンタクト情報

レジュメと同様にセンタリング(中央寄せ)で。LinkedInプロファイルは必ず作っておきましょう。ほぼ100%見られます。

Linkedinプロフィールを作成するポイント:インターンシップ・ブログ

②担当者の情報

担当者の詳細情報(メールアドレス、電話番号など)がコンタクト先がわかっている場合、左詰めで書きます。非常に形式的なので、省略される場合もあります。

③冒頭「何のために書いてるのか」

ここからが会社へのラブレターです。

そのポジションに強い関心を持っていて、かつ適していると主張しましょう。

英語の文章は主論を先に述べて、前置詞句などの修飾は後に持ってくる、と習った人もいるかもしれませんが、カバーレターではあえて、うやうやしく「前置き」を前に持ってくる場合もあります。

④スキルと過去の実績

自分がそのポジションに適していることを証明できるのは、過去の実績だけです。何をやってきたのかを具体的に書いて下さい。

説得力を持たせるために、できれば数字(金額、集客・DL数、管理した部下の数など)を示します。

⑤なぜ惹かれたのか

「なぜ御社か」を説明するのはとても難しいですが、採用担当者のツボにハマるように、理由を説明してください。例では「以前のキャンペーンに感銘を受けた」とシンプルに書いていますが、自分なりに分析して、改善点など書くといいアピールになるはずです。

外国企業の場合、「その会社」というよりは「その会社のそのポジション」という、狭い範囲での志望動機が求めれます。何も思いうかばない場合は、競合他社と比較しましょう。

(本当に思いつかないなら、志望を考え直したほうがいいと思いますが。)

⑥結びのひとこと

「っというわけで、あなたのことが好きです、あらためて!」っとプッシュしましょう。

締めはSincerely, よりも、Best regards,のほうがプロフェッショナルです。

書けるだけの経験がない?

SSHPで企業に提出するレジュメの提出を求めると「インターンシップの経験も無いし、バイトもコンビニくらいだし、書くこと無い」と嘆く人がいます。

これまでを踏まえて言わせてもらうと、書くことが無い人なんて、いません。

日本のみなさんはとても謙虚で、本当は書けることがあるのに、つまらないことだと遠慮して黙っているようなのです。

これはもったいない。

以前書いたとおり、どんなこと(アルバイト、サークル、ボランティア、なんでもいいです)に従事していても、目的とゴールを持って参加する限り、そこから学ぶことはできます。

アルバイトはどう選ぶべきか:インターンシップブログ

ひねり出してください。ひねり出し方が分からない人は、フレーミングを使ってブレストするところから始めましょう。

生産性を飛躍させる仕事の段取り「フレーミング」:インターンシップブログ

参考まで、カバーレターのサンプルDLリンクを張っておきます。あくまで参考程度にしてください。フォーマットを真似るのは大いに結構ですが、コンテンツはあくまでオリジナルで勝負してくださいね。

皆さんのカバーレターが採用担当の心に刺さりますように。

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