無責任な「スミマセン」を連発していませんか?:インターンシップブログ

Singapore Startup Hack Program第4期では恒例の研修生と企業とのファーストコンタクトが始まっています。コミュニケーションがスムーズなチームもあればゆったりしているチームもあり、全てが研修だと思っている僕としては、どちらの状況もウェルカムです。伸びるのはこれからです。

第1期の時代からコンタクト方法は研修生に任せているのですが、ずーっと気になるのが”Sorry”の使い方です。

口癖は習慣ですし、英語でも割と突発的に出る表現なので、いきなり激減させることは難しいかもしれませんが、理由も無く連発していると、全体的にはマイナスに作用します。

どんな状況で”Sorry”って使っていますか?再考してみましょう。

OKな状況

①過失が悪い結果をうみ、相手を失望させた

物を壊したとか、約束を忘れたとか、自分の落ち度によって相手に迷惑をかけた場合は、当然謝るべきです。そしてどう埋め合わせるか、再発を防ぐためにどうするかを明示してください。僕の経験上、過度な補償よりは、適切な再発防止策と、後のフォローがよければ、問題は解決されます。

②物理的に衝突しそうになった時

歩いていて人にぶつかりそうになったとき、日本語では「すみません」が出てきますよね?英語では”I’m sorry”ではなく”Execuse me”だと習いませんでしたか?

でも、アメリカでもシンガポールでもこの状況で”I’m sorry”という人は沢山います。英語の先生には怒られそうですが、個人的には、実際に浸透しているのであれば使っちゃってOKなのではないかと思います。とにかく、ぶつかりそうになった相手に”I’m sorry”と言われて不快な思いをする人はほとんどいないです。

避けたほうがいい状況

①今すぐ、自分ではどうしようもない事柄に対して

前回のエントリーでも書きましたが、現時点での英語力について謝らないでください。”I’m sorry for my poor English.”と聞いて「謙虚な人だなぁ」と感心されることはまずありません。”Oh, you speak English well.” ”It’s all right.”のように返してくれると思いますが、気分がいいのは言った人だけであって、言われた方は少し戸惑うだけです。

ある程度英会話に自信がある人がそれを言うと謙虚を超えてイヤミな「そんなことないですよ」待ちになりますし、本当に苦手な人が連発すると「もう十分わかったから」とウザったい。

それよりも、I’m improving my Englishの方が、言われた方も救われます。

②間を持たせるために

会話中に単語や表現が浮かばなくて、間を埋めるために I’m sorryという人がいますが、これもいい結果を産みません。謝罪的な人は話しかけられたりお願いをされる機会が減るからです。「この人いつも謝っていて自信無さそうさから、仕事フルのはやめよう」と。え~、でもあ~でもいいから、むしろ相手に向き合って、背筋を伸ばしてみることをオススメします。馬鹿みたいに聞こえるかもしれませんが、相手はちゃんと聞いてくれてます。

③混乱を隠すために

プレゼン中に何かを指摘されて、返答の仕方がわからない時にI’m sorryを連発しちゃう人がいます。

聴衆:「このデータの出典は?」
あなた:「すみません、失念しました。」

聴衆:「どう解釈すればいいの?」
あなた:「すみません、わかりません。」

・・・そもそもソースは明記するという原則を忘れていたことからして良くないのですが・・・パニックになって逃げても場が冷え込むだけです。謝るなとは言いませんが、「4時間以内にデータ解釈をお送りいたします」などと具体的に対応すれば、投げちゃうよりはマシです。

 

僕個人としてはスミマセンは割と使う方だと思いますが、同じスミマセンは繰り返さないように気をつけています。短期間で3回続けて言うようなことがあれば、是非指摘して頂きたいものです。