SSHP第5期、極寒の日本から常夏の国にやってきました。6名のインターンが3社に分かれて、企画、プロモーション、接客、3週間目まぐるしく動きます。
明日の開幕を控えて、久しぶりに英語コンテンツを。誤解されやすい、というか、多くの人が半分しか理解していない”high level”の意味について考えてみます。
結論から書きますと、ハイレベルには「大雑把な」「だいたいの」という意味があります。ご存知でしたか?
“Give me a high level description of your previous job.” (前職についてハイレベルな説明をお願いします。)
とお願いさて、詳細をツラツラと説明するのは、間違っています。簡潔にまとめるべきなのです。
ハイレベル=ランクが高い
日本語のハイレベルとは、「レベルが高い ≒ 高水準の」という意味です。「今日の合コン相手、レベル高い」と言ったら、容姿、知性、財力など、ある特徴において高い水準にある、と理解されます。英語でも同じ用法をします。U.S high level officialというと、アメリカ政府高官です。役職が高い、ということです。
ではでは、「ハイレベル受験英単語集」と聞くと、どんなものを思い浮かべますか?あまり見かけない単語が収集されているのでは、と考えてしまいますよね。
ここに誤解があります。実のところ、英単語自体には、ハイレベルもローレベルもありません。違いがあるとすれば、頻出するか否かです。
「難関大学合格英単語集」のほうが、誤解は少ないと思います。マーケティング的にはイマイチなネーミングですが。
なぜ「ハイレベル」=「大体の」なのか
会社を例に考えてみましょう。一般的に、新卒者は序列の最下位からキャリアをスタートさせますが、結果を残すことで、昇進します。昇進に伴い、担う役割も変わります。
ポジションが上がるにつれて、より俯瞰的な考え方、役割が求められます。例えば大企業の経営者だって、電話してお客様にアポをとり、見積りを発行し、売上を立てることが出来るかもしれません。でも、それは経営者の仕事ではありません。経営者には全体を見渡して、方向性を決めるという仕事があるのです。
SSHP的な言葉を使うなら、高い抽象度が求められます。つまり、ハイレベルな仕事とは、高位な立場にある者の仕事であり、その人の能力を指すものではないということなのです。逆に、下位の仕事は具体的になります。決して完成度の高さを言っているわけではありません。
ちなみに抽象化については別に書いていますので、ご参照ください。
日本語として何気なく使っている単語に少しスポットをあててみると、意外に考えが広がって面白いです。
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