「トライ・アンド・エラー」なんて言うと舐められる:インターンシップブログ

以前からそうなのですが、スタートアップが語られることが多い昨今、特に気になっていることがあります。

挑戦して、失敗してもあきらめずに繰り返す「試行錯誤」のことを「トライ・アンド・エラー(try and error)」と表現する人が多いのです。

できれば、このブログの読者には「トライアル・アンド・エラー(trial and error)」と表現して頂きたいと思います。英語で喋っているうちは、そしてSSHP研修中は。

間違いと断定できないが・・・

言語は生き物です。時代や状況によって変化します。たとえオリジナルとは違った表現でも、慣用化された表現は正しいと認識されるようになります。

日本経済新聞でも使われるようになったこの表現は、もはや日本のカタカナ語として市民権を得ているのかもしれません。

Googleで検索ヒット数を比較してみました。まずは「トライアンドエラー」

つづいて「トライアルアンドエラー」

Googleは「トライアルアンドエラー」よりも「トライアンドエラー」でヒットするページを多く表示させてくれます。数にしておよそ4倍。圧倒的に多い。

この現状を踏まえると・・・

A「トライアンドエラーでがんばろうぜ!」

B「トライじゃなくて、トライア、な」

なんて訂正してしまうBさん(僕です)は、嫌味か、偏屈か、その両方だと思われそうです。

英語の文脈では?

同様に、英語でも検索してみました。まずはtry and error。

1億5000万ヒット。かなり多いように見えますが、実際引っかかっているのはtrial and errorです。少なくともトップページは全てそうで、一番上のポップ表示では、trial and errorの説明がWikipediaから引用されています。

ちなみに、trial and error・・・

2億3600万件のヒットでした。

足元を見られないように

英語で「トライアンドエラー」というと、稚拙に聞こえます。

並列の慣用句なのに品詞が揃っていないためです。

日本語だと「私は陸上選手で、跳躍と走るが専門です」というような感じでしょうか。

まぁ実際は、大抵スルーされるわけですが、こういうささいなことが、意外と大きな印象を人に与えたりします。

圧倒的な技術や価格面での有意性があれば、幼稚な表現を補ってくれるのかもしれません。しかし、ライバルとの差異が小さいなら、外見(ウェブサイトの作りや、言葉の洗練度など、本質ではない部分)が決定要素になりえます。

場合によっては、言葉がネックになり、本質を見て貰えないかもしれません。自分がつかむべきチャンスが人に流れてしまうかもしれない。

だから、できるかぎりきちんとした英語を話すように心がけて欲しいと思います。

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