ESで注意すべきこと:インターンシップブログ

最近はSSHP関連のエントリーを連発していますが、今回は就活生向けの助言を。

僕は日本で新卒としての就活をしたことがないので「こうしたほうが良い」的なことを言いたくありません。ただ、ここ数年で関わった学生のESや志望動機などを拝見する中で、「これはマズい」と感じることがありました。転ばぬ先の杖。避けるべきポイントについて説明します。

虚偽の主張

自分を大きく見せたいという気持ちは多くの人にあると思いますし、尾ひれをつけて話をすることもあるでしょう。でも明らかにバレる嘘は一発退場です。

たとえば「TOEIC789点」のようなもの。TOEICのスコアは5点刻みなので、絶対に取れない得点です。採用担当者は多くのESに目を通すので、感覚的にスルーされると思う人がいるかもしれませんが、逆です。他の応募者のスコアが5の倍数であるのに対して1人だけ端数は目立ちます。

バレにくいモノならいいのか、という話になりそうですが、それもおすすめできません。仮に「ゼミで役職はなかったが、調整役として奔走した」と吹聴した場合。裏を取ることはできませんが、調整役として奔走したことで得たものや、周囲を慮るような他のエピソードについて質問することで、事実はともかく、主張する特性が本物かどうかを判断する材料になります。採用担当者は毎年数百人、数千人と話をします。プロの目を欺くのは容易ではありません。実体を伴わない微妙な誇張は、少し奥をつついただけで看破されます。

清書できていない

数十社にエントリーするのが当たり前という特殊な日本の就活事情。コンテンツの使い回しはやむを得ないのかもしれません。でも注意してください。読む方は真剣です。僕が目にしたケースでは

  • 単純ミス・・・社名間違いや、誤字脱字
  • 明らかなコピペ・・・全く別の社名がそのまま残ってる(=社名の書き換え忘れ)
  • 体裁がバラバラ・・・フォントサイズや改行ルールが統一されていない
  • ファイルサイズ・・・白黒2ページのESのファイルサイズが45MBって、逆に難しい。

冗談のような話ですが、よく見かけます。

実績の羅列

学生生活の中で得た経験は就活において大いにネタにすべきです(じゃないと喋ることなくなります)が、実績を披露するだけだと、意味の薄い自慢か、ありきたりのエピソードになってしまいます。

「論文で大賞をとった」「スタートアップの営業で売上トップだった」「スターバックスのパートナーとして接客に尽力した」・・・それぞれ素晴らしいことですが、実は多くの場合、面接官は「何をやったか」だけでは不十分だと見ています。

論文で大賞をとったと言われても、それがどれくらい凄いことなのか、部外者にはわかりません。スタバでバイトしたことがある大学生は1学年で数千人(数万人?)規模でいるのではないでしょうか。SSHP参加者だけでも3名がスタバで働いた経験があります。日本黎明期の90年代ならいざ知れず、今となっては、完全に埋もれます。

聞きたいのは、その経験・実績を積む中で何を得たか、それが会社にどう貢献できるかというストーリーです。そこさえ訴求できていれば、例えば「3年間セブンイレブンでバイト」という、一見インパクトの薄いネタでも十分に戦える展開に持ち込むことができます。

 

上記、当たり前のことに思われるかもしれませんが、ESを書き始めるとき、少しだけ気をつかってください。内定以前に、門前払いを喰らわない準備をしておくだけで、無駄な涙を流さずにすみます。

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