会社ではトップの成績を目指すべき:インターンシップブログ

SSHP修了生からお題を頂いてお応えするブログエントリー。今回は社会人一年目の方に頂いたコメントについて書きます。

トップを目指す気持ちと他人と比べ過ぎない気持ちの折り合いのつけ方について、個人的に気になっています。

幸せにつながる決断を

どのようなスタイルでキャリアを切り開くのか、早かれ遅かれ決断することになります。実際の道は人それぞれですが、スタイルとは考え方を反映したもので、究極的には、自分が幸せを感じることをベースに考えるべきです。

幸せの尺度は?

人間には多くの制限があります。しがらみと言ってもいいです。時間・金銭・身体・人間関係を含む環境・・・。独立したいと考える若者の中には、時間的・金銭的な自由を求める人もいるようです。

ちなみに僕は富裕ではありませんが、時間的・空間的な自由度がとても高いです。例えば通勤に片道1時間かかるとすれば、往復で2時間、1ヶ月で40時間、1年間で480時間の(一般的に不快な)時間を省略しています。(出典:東洋経済

通勤時間はほんの一例です。僕の1日あたりの平均労働時間は、通常時なら平均4時間。会社勤めのサラリーマンの半分です。

ただし、これが万人に当てはまるとは限りません。会社は色んな面倒事をやってくれてます。税金、社会保険などの総務をはじめ、調達、生産、販売、経理など、システムは会社が用意してくれます。所属には大きな安心があるのです。

SSHPの卒業生の最初のキャリアパスは大企業という方が多いですが、ゆくゆくは独立を考えている人も多いですね。自分にとってどんなパスが幸せなのか、じっくり考えてみてください。

全速力でトップを目指してください

ただし、入社したなら、全力でトップを目指してください、特に最初の数年は、同僚の中で抜きん出ること。休んでもいいし、遊んでもいいのですが、手を抜くことは考えないほうがいいと思います。会社で出世を目指すにせよ、いずれ独立するにせよ、野心と、野心がもたらす行動力は不可欠だからです。

特に独立するには、生きていくだけの資産を培う必要があります。

汎用スキル:
珍しくないけれど、大切なスキルです。英語を自在に扱える、Javaのコードが書ける、データを読める、帳簿がつけられる、など。

希少スキル:
活かされる場は少ないけれど、ハマれば強いスキルです。エクアドルの小売市場に精通している、歯科医師会の基幹システムを熟知している、など。

人脈:
結局のところ、ビジネスとは人のつながりによって成り立っています。わかりやすく言うと、モノを作る側にいるなら、買う人と仲良くなることで、生き延びる可能性が高まります。(ただ知っているだけじゃなくて、気に入ってもらう必要があります。)

自分を活かすのはスキルの掛け算であり、人脈があれば、それを拡張することになるのです。

さて、上の3つのポイントについて「独立するためには」と書きましたが、会社に在籍する上でも重要です。

狙って大手に入り、解雇の心配なく適当に過ごすというスタイルを否定するわけではないのですが(僕がもしそうできるなら、そうしていたかもしれません)、のうのうとお荷物として生き続けることのはリスクが高いです。

「終身雇用の「崩壊」は、こうして売り込まれる」(東洋経済オンライン)

そうでなくても、どうしても会社が自分に合わないから転職したい、家族の都合で引っ越すなど、選んだ会社から去る状況は多くあります。

所属する企業が傾いても冷静に次を考えられるように、技を磨き実績を作ることは大切なのです。そして、上の3つを持つ人材は、今の会社でも次の会社でも重宝されるのです。

トップを目指すのは、他人を安心させ、自分に自信を持つため

「2位じゃダメなんですか?」という有名な言葉がありますが、2位を目指すのは、多分ダメです。これは独立して実感するようになりました。

クライアントから仕事の提案書を求められたら「私はこの仕事に最適で、最高の結果を出します」と、嘘なしで主張する必要があります。これは大事なこと。さもないと、クライアントは最高で最適な別の取引先に流れてしまうからです。単純ですよね?

SSHPで大学生との面談に臨むとき、僕は「このタイミングでこの学生にとって最高で最適なレビューが出来るのは俺だ」と言い聞かせています。傲慢に聞こえるかもしれませんが、逆に謙虚な気持ちになります。最高を背負ってクライアントの期待に応えられるように、最新の注意を払うことができるのです。

営業職のあなたには、同僚100人とくらべて「誰よりもお客様がリピートしてくれて、誰よりも売り上げる」自分を目指すべきです。

バックエンジニアのあなたは、同僚100人とくらべて「最短で営業の意図を汲み取って、最も機能的なプログラムを組める」自分を目指して欲しいのです。

1位を狙うことは、傲慢になることではありません。最高、最適を目指すプロフェッショナルであるということなのです。

その姿勢が、会社に所属していても、自分の旗を立てることになっても、あなたを助けてくれるはずです。