新卒でシンガポールの現地企業に就職!SSHP修了生のその後:インターンシップブログ


??????2018-05-03

一般的な日本の大学生の就活は、3年春に開始して、4年の夏までに行き先を決める、という流れが一般的です。

以前海外で働くことについて書きましたが、新卒の日本人が海外現地で働き口を見つけるのは簡単なことではありません。

SSHP参加者や参加検討した人を含め、海外で仕事をしたい日本の学生に会うことが多いです。活躍の場を広くとらえる考えは素晴らしいですが、考えているだけでは叶いません。語る本人が強くイメージを持つ必要があります。一口に海外と関わると言っても、沢山ルートが...

 

ですが、それを実現したSSHP卒業生がいます。どんな思いで、何をやったのかのか、お話を伺いました。

畠山ひかる SSHP1期生 2017年津田塾大学卒業

新天地はシンガポール

>>> ひかるちゃん、お久しぶりです。そしておめでとうございます!

畠山:お久しぶりです。なんとか決まりました!!

>>> どこで何をすることになったか、皆さんに教えてください。

畠山:シンガポールの食品商社で営業として働くことになりました。日本食関連の全てを担当することになるので、仕入れにも関わります。国ごとに同じポジションがあって、日本担当の前任者が退職するタイミングで入ることができました。

>>> ベストタイミング!SSHPに参加したのは、いつでしたっけ?

畠山:2年の春です。3年生になる直前でした。

>>> その頃から海外で働きたいと思っていましたか?

畠山:思ってましたが・・・漠然としていました。本当になんとなくという感じで。でもシンガポールに行って、新しい視点を持つことができたと思います。大きかったのは人との出会いです。お世話になったスタートアップも、SSHPのメンバーも、ホステルで出会った人も、自分が思いもしなかったものを見せて頂きました。お世辞抜きで、SSHPに参加していなかったら、深く考えることもなく、そのまま日本で就職していたと思います。

>>> 気遣いのひとこと、ありがとうございます(笑)。

ひとまずアメリカを目指す

>>> とはいうものの、最初は日本で就活していましたよね?

畠山:はい。「将来海外に出られる」「挑戦できる」「自分の努力でサービスを向上させられる」という軸で、業界は絞らず、メーカー、金融、IT関連企業から内定を頂きました。ですが、どうしても意欲的に働いている姿が想像できなくて・・・シンガポールで働くために何をすべきか考えるようになりました。

>>> で、最初に思い立ったのが、アメリカでのインターンシップでした?

畠山:そうです。シリコンバレーで経験を積めば、シンガポールの企業に応募しやすくなるのではと考えました。何から手を付けていいかわからなかったので、アメリカで活躍しているOGの方に連絡をとって、ヤスさんにもヒントを頂いて、レジュメを作ってLinkedInのコンテンツを拡充させました。

>>> でも現実は甘くなかった。

畠山:インターンポジションでも、アメリカは競争が激しいです。スキルも英語力も不十分な私が入り込むのは無理だと感じてしまったんです。

>>> アドバイスどおり、100社にアプローチしましたか?

畠山:しませんでした(笑)。それよりも、現実的にやるべきことと、やれることに集中しようと思って。

>>> やるべきこととは?

畠山:ゼミの先生のアドバイスもあって、まずは卒論を頑張ろうと。卒業できないと意味ないですから。そしてもう一つは、経産省でのアルバイトです。シンガポールでは政府系の経験が重視されると思ったので、狙って入りました。

>>> それは戦略的ですね。シンガポールは公共部門での経験が高く評価されるというイメージがあります。

畠山:アルバイトなので、電話の取次や英日翻訳、ホームページの情報更新というくらいの仕事でしたが、とてもおもしろかったです。職員の方にもアドバイスをいただきました。

シンガポールに本腰を入れる

>>> 卒論を終えて、レジュメを充実させつつ、ここからシンガポールに向けて加速したわけですね。なにか方針はありましたか?

畠山:英語力を上げたいと思っていたので、周りに日本人しか居ないような職場は避ける方向で、人材紹介会社に数社当たったのと、自分でもツテを辿ってみました。カスタマーサービス、コンタクトセンター、半導体、リサーチ会社など、いろいろと紹介はして頂いたのですが、なかなかうまく行きませんでした。

>>> ネックは?

畠山:新卒は採らない、という理由が多かったです。それと、私に原因がある場合は、大体英語力不足でした。特にSkypeなどでのオンライン面接は音質が悪く、面接官が必ずしも聞き取りやすい英語を話してくれるわけではないので・・・。

>>> だからといって止まるわけにはいきませんよね。わかっていたことでしょうし。

畠山:自分の市場価値が高くない認識はありましたから、工夫しました。例えばある会社でのインタビューが決まったら、LinkedInでその会社の方にコンタクトして、会社のことを聞いたりしていました。役職が高すぎる人だとあまり喋ってくれそうにないと感じたので、そこは戦略的に・・・。

>>> それ戦略というより、戦術ですね・・・でも、なかなか採用には至らず。

畠山:現地に飛んで、人が集まる場所にいろいろ顔を出してコネクションをつくって、がんばっていましたが、決まらず焦っていました。滞在猶予が短くなるなかで、ホステルのシャワーを全開にして号泣したこともありました。

力になってくれる人が登場

>>> そんな状況から、この会社にたどり着いた経緯は?

畠山:さきほど興味のあった会社の中の人に個人的にコンタクトして話を聞いていた、と言いましたが、みなさん親身になってくれて・・・その中でご自分のネットワークで私にできるポジションがないか探してくれていた方がいたんです。

>>> すごい、天使じゃないですか!!ちなみに、どうして力になってくれたんだと思いますか?

畠山:直接聞いたことはないのですが・・・その方は日本で数年働いた後、自分の意志でシンガポールに来て頑張っていた方でした。同じ女性ということもあり、共感して頂けたのかもしれません。

>>> 人材会社に頼り切らず、自分で色々張っていた熱が伝わったんですね。偶然じゃないと思います。

面接

>>> その紹介を通じて面接に臨む、と。

畠山:ブギス・ジャンクション(ショッピングモール)のスターバックスでした。

>>> あのスタバ?SSHPおなじみの?

畠山:そうです(笑)。随分待たされました。面接官は私の上司になるフランス人で・・・。

>>> なんというか、アバウトですね。場といい、遅刻といい。

畠山:それは私も思いました。

>>> 印象的だったことはありますか?

外国企業の面接は、なんとか人をリラックスさせようとしてくれます人のいい点を見ようとしていると感じます。逆に日本企業の面接は、シンガポール現地法人であっても、かしこまった雰囲気だと感じました。私が経験した限りですが。

>>> お、それは面白い。面接に臨む日本企業と外国企業の相違点。他にもある?

畠山:外国企業は、結果の連絡が早いです。それから不採用の場合にもその理由を具体的に教えてくれるので、今後に活かしやすいです。

>>> こういう感想は、体験したからしか出てこないから貴重です・・・実際の面接はどんな感じに進みましたか?

畠山:まず会社の概要を話してくれて、私の仕事内容を一つ一つ説明しながら、「出来る?」と聞かれました。私の返事はすべて「もちろんです」でした(笑)。

>>> そう言わざるをえない(笑)。

畠山:アピールしたのは、まず食べることが好きだということ。それから、私の故郷は1次産業を中心とした街で、父親も食品業界なので、昔から馴染みがあること。一つ一つ丁寧に訴えました。

>>> シンプルに、嘘偽り無く、でも相手に合わせてピースをはめていく感じですね。しかしそれ英語だったんですよね?

畠山:流暢さよりも、熱意を買われたかなって思います。英語力は正直まだまだです。

海外での就職を目指すひとに

>>> 将来の展望を教えて下さい。

畠山:とりあえずシンガポールには10年。ゆくゆくは多国籍企業のカントリーマネージャーになりたいです。そのためにはまず営業力、英語力、そしてコミュニケーション力を磨きたいと思います。

>>> ひかるちゃんの場合は、日本語力もね(笑)。

畠山:たしかに(笑)。

>>> ・・・納得してないな、その返事(笑)。さいごに、新卒で海外に行きたい後輩にアドバイスをお願いします。

畠山:日本とシンガポール、両方の就活を経験した立場で言わせてもらうと、後者のほうが遥かに難しいです。なので「日本が嫌だから海外に」という考えでは失敗すると思います。必要なのは「熱意」「行動力」「コミュニケーション能力」の3つです。待っていてもなかなか機会はやってきませんし、本気の熱意が人を動かしてくれるんだと思います。ツライので、他の人にお勧めはできませんが(笑)。

>>> 本当に、でも決まってよかった・・・。7月から頑張って、行ってらっしゃい!カラダに気をつけて。

畠山:ありがとうございます!行ってきます!

インタビュー後記

個人的に「海外で新卒目指したいんですけど、どう思いますか?」と聞かれたら、まず「やめとけ」と返答します。前述のとおり、いろいろ辛いですから。

しかし「目指すので、○○についてアドバイス下さい」という感じで聞かれたら、出来るかぎり協力します。実のところ、新卒で海外就職は可能です。並外れた実力か、並外れた熱意があれば

ひかるちゃんは頑固な性格で、やると決めたら人の諫言は聞きそうにないし、運を引き寄せるに足りるアクションを取りそうな気がしたので、なるべく具体的なアドバイスをして、見守っていました(本当は途中経過を聞きたかったのですが、我慢しました)。なんとかかりそうな人だは思っていたのですが、そうなってくれて、すごく嬉しいです。

僕が考える海外新卒を選ぶメリットとは、決断を自分で下して、自分のちからで動く経験が得られることです。そして、一度それができれば、次もできます。逆に言うと、それを一生続ける必要があるので大変ですが・・・勇気を持って踏み出せば、なにかしら出来ます。

ともあれひかるちゃん、おめでとうございます。

2018年3月7日追記

シンガポールで、その後の奮闘を語っていただきました。

SSHP第6期では、畠山ひかるさんにお時間をいただき、シンガポールのローカルレストラン"Tian Tian Seafood Restaurant"でお話を伺いました。畠山さんはSSHP第1期に参加して、新卒でシンガポールの現地企業の内定を勝ち取り、昨年夏から働いています。「成...

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