世界を舞台に働く日本人に聞け!:インターンシップブログ


シンガポールに長期ステイする日本人はおよそ3万とも4万とも言われています。おおくは日本企業から派遣された駐在員とその家族ですが、それだけではありません。

先週の月曜日、シンガポールにあるFacebookアジア本部で働く日本人のAさんに、ご好意で本社を見学させて頂きました。素晴らしい設備、眺望、環境に関心しきりでしたが、研修生たちの心に残ったのは見た目の華麗さではなく、見学の後にAさんと話し込んだ90分間だったようです。素晴らしいセッションだったので、一問一答形式でログを残すことにしました。

注意:会社訪問はSSHP研修プログラムとは無関係です。また、Aさんのコメントは個人の見解であり、所属する企業・団体を代表するものではありません。

 

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>>> 研修生:私は大企業に入って、それから転職を視野に考えているんですが、どう思いますか?

Aさん:大企業から中小企業に入ることは簡単で、中小企業から大企業に移るのは難しいと言われているかもしれませんが、そうとも限りません。僕のばあい、数十人の企業 → 数百人 → メガベンチャー → Facebookと、アップスケールしてきました。危険度は高いのでおすすめできるキャリアパスとはいえませんが。 

>>> 研修生:どんな規模でも大丈夫ということですか?

Aさん:リスクを考えた上で、ということです。労働するのは対価をもらうためで、これが前提です。お金を稼がなきゃなりません。そこさえ考えられていれば、大小あっても価値を発揮し続けることで移ることができます。

>>> 研修生:もし入った会社が合わなかったら、どうしますか?

Aさん:とりあえず入ったところでがんばってみて、どうしても合わないなら辞めちゃえばいいんじゃないですか?自分にとっていま何が大切なのかわかっていれば、迷わないと思います。人なのか、学べるスキルなのか・・・さっきのリスクの話と同じことです。ぜったい後先なく辞めないでくださいね。次(の職場)が見つからなかったら地獄ですよ。

>>> 研修生:働く上で大切なスキルはなんですか?

Aさん:スキルを単発でとらえるのではなくて、掛けあわせてどれほどの価値を出せるかを考えるべきだと思います。例えば僕の場合は、前職までに色々と経験してきた中で、今回のFacebookのポジションでは日本語&英語のバイリンガル、顧客リレーション、ディレクションの3つを推せると考えました。この全てをこなせる人材は少ないだろう、と。それがハマって採用されたと思います。

>>> 研修生:働く上で大切にしている価値観はありますか?

Aさん:わかりません。価値観は変わるものだと思います。いろんな経験をして、人にあって、どんどん変化するのが当たり前だと思います。10年後の自分なんて想像できません。だからこそ、年上の人の言うことを鵜呑みにしないでください。彼らの現役時の常識や価値観は、その当時のものであって、今は今です。

>>> 研修生:スタートアップは意思決定が早いと思うのですが、実際どうですか?

Aさん:会社によります。特にスタートアップの場合は経営者のマインドが企業カラーになります。スタートアップと名乗っていても動きの悪い会社もあります。

>>> 研修生:僕は経営者になりたいんですけど、どんなことを学ぶ必要がありますか?

Aさん:僕は経営者になったことがないので、わかりません。でも、テクノロジーを理解できる用になって欲しいと思います。たとえ自分で物を作らなかったとしても、技術のことが全くわからないと作り手(エンジニア)と話をすることができません。またエンジニアって独特ですから、彼等の考え方を理解して、気持よく働ける環境を作ってあげることは重要です。具体的なところでは、作業中に邪魔をしないために口頭じゃなくてチャットにするとか、彼らが好きな話に合わせるために最新技術について少し勉強するとか・・・。

>>> 研修生:まだ私は2年生で将来のことが全然見えないのですが、どうすればいいですか?

Aさん:まず、「まだ○○」という言い方はしないほうがいいですよ。プロフェッショナリズムに欠けるというか、いやまだプロフェッショナルじゃないですけど、自信のなさや準備不足が伝わってしまって損です。それはそうとして・・・まだ「これがやりたい」と決まっているわけじゃないんですよね?だったら、つきなみですが、少しでも興味を持ったことを実際にやっている人に会って、話をきくことですね。そこにいる人の話は響きますよ。

>>> 研修生:僕には何としても会いたい人がいます。Aさんは、どんな学生だったら会ってみたいと思いますか?

Aさん:皆さんのような学生です。夏休み、いろいろあるオプションの中で海外にインターンシップに来るような人たちなら、なにか僕にも出来ることがあるんじゃないかと思って、お会いさせて頂きました。

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辛抱強く研修生から質問を聞き出し、丁寧に、正直に、いっけん極端に聞こえて筋が通っているAさんのお話を聞いていると、誰もが知る青いロゴのカンバンを背負った社員というよりは、旅の途中で今たまたまここにいる先人という印象を受けます。

遅くはないです。しっかり考えて、動いて、将来に備えて下さい。チャンスはゴロゴロところがっていますが、準備ができた人にだけ語りかけます。

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アジア本社で