3月の英語学習の成果を公開します:インターンシップブログ


前回のエントリーで、素直なバカ=愚直に努力できる人は伸びるということを書きましたが、具体的な方法論とその成果をお見せすることも大切なのでは、と思い立ちました。

3月上旬に開始して、每日行っている英語の練習方法と成果について書きます。

  • やっていること:短めの英語の動画を選び、内容を書き出して、完コピする
  • 目的
    • カッコよく話せるようになる
      • 音の出し方、訴えかける姿勢を理解する
      • 曖昧だった文法・とくに単複、冠詞、前置詞を定着させる

やっていること

では、一から説明します。

◆ カッコいい動画を選ぶ

「カッコいい」というのは主観です。仕事で使えるという制限を加えたので、フォーマルなものがいい。3月は「ハーバード白熱教室」で有名なマイケル・サンデル先生の正義に関する講義をピックアップしました。

選んだ動画が自分の目的に沿うもかはしっかり見るまでわかりません。使われている単語、口調、雰囲気、自分が「目指したい」ものでないと、每日練習することはできません。サンデル先生の正義に関する講義は僕のど真ん中でした。超カッコいい。

◆ 完コピ部分を決める

正義に関する講義は、50分以上の長い動画です。これを丸々暗記するのは時間がかかるし、効率が悪いでので、特に気に入った冒頭部分を抜粋しました。

僕が抜き出したのは、しゃべり出しから最初の質問に入るまでの67秒間です。60秒というのは、この練習に適していると思います。記憶力が衰えはじめている僕でも、初日である程度、1週間後には完全暗記できました。頭に入れてしてしまえば、每日5回練習したとしても、一日5分程度で済みます。

◆ 書き出す

ここは文法含め、しっかり勉強したい人には重要。一時停止をくり返しながら、自分は読める程度に書きつけます。こんな感じで。

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特にルールはないのですが、かっこ抜き・大文字・下線・取消線されている箇所が、僕にとっての新たな発見です。知らない単語・知っていても使ったことがない表現、自分が間違って覚えていた文法などを強調しています。原稿起こしが終わったら、内容をチェックします。元動画を再生しながら、文法レベルまで正確かどうかを確認してください。

チェックが完了した時点で、第1準備が終了です。

ヒント:Youtube動画の原稿起こしで分からない箇所があるなら、設定画面→字幕つきで流してみてください。100%ではないけれど、かなり助けになります。日本語字幕をつけられる場合もあります。

◆ その人になりきる

その後、文章どころか、文節単位で動画を止めて、マイケル・サンデル先生のモノマネをします。言葉は書き起こされているので、残る要素は「発音」「テンポ」「ジェスチャー」の3つ。気をつけるポイントは

  • 「自覚できるほどゆっくり話す」
  • 「自覚できるほど過度な演技をする」

の2つです。理由は単純で、「暗記」しようとすると、無意識に早口になり、固まってしまうから。なので暗記することではなく、その人のようにカッコよく話すことを意識します。

要領が良い人なら、初日でコピーできるかもしれません。僕は数日かかりましたが。

◆ 録音してみる

1週間もすると、原稿も動画も見ずにマイケル・サンデル先生になることができました。ここまでくると、一日の練習時間は5分以下になります。しかし、ふと思いました。

本当にそれっぽく話せているのだろうか?

っということで、iPhoneで自分の声を録音して、元のYoutube動画と合わせてみることにしました。すると、自分では意識していなかった「ある癖」に気づきました。それは、しゃべり出しの最初の単語の発生が弱いため、文章全体が締まらないという傾向。とくに難しくもないYouの音が潰れている。

末尾を濁すと自信無さそうに聞こえることは知っていたのですが、まさか文頭に難があったとは思いもよらず。自分の欠点として原稿ノートに書き付けて、その後、意識するようにしました。

あとは、ひたすら演技の練習です。

1ヶ月後

每日バカみたいに練習をしていると、1ヶ月後にはなんとか形になっているものです。ちょっと気恥ずかしいですが、聞いてみてください。原稿無しです。

あいかわらずYouやWeの発音は弱いです。それでも多くの成果が上がりました:

  • 5箇所の新出表現、誤解の訂正(語彙力・文法力・文章力)
  • 発音矯正 we, you, suppose(発音・リスニング)
  • “you feel helpless”の音のつなげ方を意識する(スピーキング)

気付いたこともあります。ハーバードの講義でも、単語や表現のほとんどは中学校で教わる程度ものである、ということ(もちろん難解なものもあるのでしょうが・・・。)大切なのは心身がどこに向かっているか、という姿勢でした。実はこれ、欧米の人を交えた会議でよく感じることです。彼らが周知の事実を世紀の新発見であるかのように主張することで、シャイな日本人が気圧されるという構図がよく見られます。内容はあってしかるべきですが、それを伝える技術は磨いておいたほうがいい。

ネタにもなります。アメリカ人にこのモノマネは受けました。モノマネって有効なネタなんだなぁ。

この練習を1ヶ月ワンクールの1年間計画にすることで、12分間分の洗練された表現力(と、たくさんのネタ)が手に入ります。以前のエントリーで、ひとつの英文を100回口にして練習すればそれなりのものになる、と書きました。僕はこの練習を20年ほど続けていますが、それをより継続化する手法と考えていただければ幸いです。

この1ヶ月間、散歩中、入浴中、仕事の合間に、僕はマイケル・サンデルになりました。傍から見るととても滑稽だと思います。特に散歩中は、すれ違う人が僕に怪訝な目を向けます。でもこのやり方は有効です。やろうと思っても継続できる人は100人に1人。

次の1人になるのはだれでしょうか?

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