参加者が語る海外研修プログラム(SSHP第3期)体験記③:インターンシップブログ


日本の学生インターンがシンガポールのスタートアップで過ごす研修プログラムSSHP第3期参加者の声を続々とお届けしています。

3人目は明治大学2年生の馬場宏幸さん。参加者全体課題のファシリテーターとしても活躍してくれました。

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混沌のムスタファ・センターでババナをあおる馬場さん

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どんな会社で何をしたのか

私はTrabbleというスタートアップでインターンをしました。Trabbleはシンガポールの外国人観光客の質問や希望に対してLINEやWhatsAppなどのコミュニケーションアプリを通してコンシェルジュが対応するアプリを提供しています。例えば、このアプリを使うと近くのおいしいレストランを知りたいときやおすすめのスポットを尋ねるとリアルタイムで応えてくれます。  Trabbleは今年(2016年)に東京に進出しますが、この会社には日本人がいなかったため東京の情報を収集するのが難しい状況でした。そこで日本の投資家たちに説明するための資料収集として東京のインバウンドに関する様々な統計を調査するなどのタスクを命じられました。具体的には訪東(日)外国人の人数、出身国・地域や旅行消費額など東京(日本)のインバウンドの現状、Trabbleのパートナーになり得る日本企業・団体のリスト化、東京の主要駅周辺のホステル・ホテル・Airbnbの数や一人当たりの平均宿泊額やTrabble東京をオペレーションする人材を探すための日本の求人サイトのリスト化をしました。またこの他にもTrabbleチームのミーティングに参加したり、ファウンダーのJian Liang Low(通称Ian)のゲストであるフランス人や香港人の方をアテンドしたりするなど3週間で様々な貴重な体験をしました。

なぜ参加したのか

海外で日本の製品を販売する仕事がしたいと漠然と思っていました。そしてそのために英語力を向上させたいと思っていたので、もともと春休みは短期の語学留学に行く予定でした。しかしそんな時に大学の友だちにこのプログラムを紹介してもらいました。最初は日本でさえインターンシップを経験したことがなかったのにましてや海外でインターンシップことに最初は抵抗がありました。しかし、将来は海外で働きたいと思っていたので、英語が学べてかつ海外で働ける経験も得られて一石二鳥だと感じてこのプログラムに申し込みました。申し込んだ後に高田さんからSSHPに説明を丁寧にしていただき、また渡航前に每日出されるオンライン課題や、東京で2回行われた対面研修に加え、現地での毎日のレビューなど指導もしっかりしてくれることに魅力を感じ、最終的な参加を決意しました。

なにが出来て、なにが出来なかったのか

できなかったことはたくさんありました。その一つがタスクの目的を把握することでした。渡航前の事前研修でタスクの目的を把握してから作業に取り組むことの重要性は言われていましたが、私はその難しさをあまり認識していませんでした。相手の目的を認識しないままタスクに取り組んだ結果、東京の統計調査の資料作りではCEOの求めている情報が全然含まれていない資料を提出してしまい約5日間費やして作成した資料を作り直すことになりました。この経験からタスクの目的を把握することの重要性と難しさを痛感しました。そしてタスクの目的を理解したうえでタスクに取り組んだら必要な情報とそうでない情報を取捨選択できるようになり5日間費やした資料が2日足らずで完成しました。

 また、タスクを取り組む前にフレームワークを作成することもできませんでした。これも事前研修で指導されていたことでしたが私にはその必要性が理解できていませんでした。フレームワークを作成しないでタスクに取り組んだ結果、作業の進め方が右往左往してしまったり、非効率になってしまったりしました。しかし、フレームワークを作成した結果、タスクをいつまでに、どのように進め、どのような形で終わるかを把握できるようになりました。このおかげで作業の効率性が格段に向上しました。

 渡航前は英語での会話が一番の課題になると思ってましたが、英語以前の問題でたくさん躓いてしまいました。毎日のレビューで高田さんから細かく指導していただき、問題の根本的な原因やその解決策などを提案していただき時間はかかりましたがタスクの目的を把握すること、タスクに取り組む前にフレームワークを作成したすることができるようになりました。これらのことは基本的なことかもしれませんができなかったことができるようになったことで自分の成長を感じることができました。

なにを学んだのか

前述したタスクの目的を把握することとフレームワークを作成すること以外にも主に挑戦すること、自分のバリューを出すことなどを学びました。

私は挑戦することからいつも逃げていました。いつも失敗を恐れてできない理由ややらない理由を考えていました。しかしSSHPでの3週間は無理だと感じていたタスクに取り組まなければいけない場面にいくつも直面しました。その状況になってようやく私は逃げずに正面から物事に取り組むようになりました。すると一見できない、無理だと思っていたことでもそれをできるようにする方法を考えたり、失敗したりしてもその原因を分析したりすることよって道筋が見えてくることがたくさんありました。この経験からやらないからできないままでいるのであって、挑戦してみたらできるかもしれない、できなくてもできる方法が見つかるかもしれないと思えるようになりました。

次に自分の価値を出すことを学びました。これまで自分勝手に生きてきた私は自分の価値なんて考えたことさえありませんでした。しかしそれを考える場面がこの研修では多くありました。自分の「価値」とは何か、またそれを相手にどのように提供していくかを少しずつでしたが考えられるようになってきました。相手のことを考えて成果物を納品したとき“Nice!”と言われたとき、初めて自分がTrabbleに価値を与えられたのを実感できたと同時にその喜びも感じることができました。

帰国後の目標

主に3つあります。1つ目は自分の意見をしっかり持てる人になることです。そのために色々なことに興味を持って、様々なことにアンテナを張り巡らしていきたいです。今回の3週間の経験を通して自分の知識の少なさや会話の引き出しの少なさを感じました。それを克服するべく行動していきたいです。具体的には新聞や本などで教養を身に着けたり、たくさんの人と会って話したりすることを通して多様な考えや価値観などを吸収したりして、そこから自分で考えて自分の意見を持てるようになりたいです。

 2つ目は周囲に貢献できるよう、考えて行動することです。研修を通して自分のことしか考えられずに周りを見ないという悪い点に初めて向き合うことができました。いつも自分中心で行動してしまうので、相手を考えて行動することはほとんどありませんでした。相手に対し「愛」を持って、常に自分が相手に会った人に対してできることを考え、仕事や依頼されたときは要求を把握したうえで相手がなにをしたら喜ぶかを考えながら行動していきたいです。

 3つ目は滞りなく英語を話せるようになることです。渡航後にやはり言語の壁の大きさを痛感しました。その障壁をなくすためにも独り言英語練習やTEDの真似などを研修後も毎日継続することでスピーキング力・リスニング力を養っていきたいです。

 以上の3つの目標は一朝一夕で達成することは難しいですが、この目標を毎日実行することでこの3つのことを無意識にできるようにしていきたいです。

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Trabble CEOのIanと、馬場さん(向かって中央・左)

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第3期の期間中、彼はチームメイトとコーディネーター(僕です)から絶えず指摘され、突っ込まれ続けていましたが、その分大きく前進しました。

CEOから帰国後も手伝わないかとオファーを受けたことが、どんな評価よりも嬉しかったです。