素直なバカは強い:インターンシップブログ

僕が主催している大学生の研修プログラム・SSHPには、いろんな学生が参加してくれます。性別、出身地、学力、語学力、行動力、バラバラです。

ただ、フルタイムの就労経験がゼロで、10台後半〜20台前半の若者であるという点ではみんな同じです。埋めることができないほどの大差はありません。

参加者が特に気にするのが語学力ですが、学業優秀で語学堪能な参加者が、より大きな成果をあげたり、その後につながっている・・・とは限りません。逆に、勉強が苦手で語学が堪能でなくても、現場でバリバリこなして評価され、帰国後のびのびしている人も居ます。

誤解を恐れながら言えば、

素直なバカほど伸びる。

特に優秀でもなかった人が、気づくと力をつけていた、なんてことありませんか?いったい何が違うのでしょうか。

ダメな自分を隠さない

素直なバカは「人前で英語で話すの苦手」と認めて宣言することができます。

宣言することの良さがあります。口に出したからには改善せねばと自分にプレッシャーをかけることができます。また、口に出せば相談にも乗ってもらいやすいし、アドバイスを受ける機会も増えます。

滑稽に思われることを厭わない

正直に弱みを見せることができる人はいますが、それを改善するために努力できる人は希少です。なぜなら「苦手なもの」を克服する努力とは、「普通にできるもの」を伸ばすこととは勝手が違うからです。下手な自分に恥ずかしさを感じてしまうのです。

自分の周りに英語を話せる外国人が居ないなら、英語ができる日本人に話せばいい。それも居ないなら独り言でもいいのですが、「日本人同士で英語は恥ずかしい」とか「空気に向かてしゃべる自分がキモイ」という思いが浮かんでしまいます。

そして、それらを正当化するために「英会話ならネイティブと話さないと効果ない」のような「やらない理由」を探してしまうのです。そんなこと言ってたら、一生そのままです。

素直なバカは、人に笑われたり馬鹿にされることを問題にしません。彼等にとっての本質は、弱みを克服できるか否かです。

目標を具体的に設定できる

バカは難しいことを考えるのが不得意なので「英語を話せるようになる」のような曖昧なゴールを掲げません。それよりも「90秒間、切れ目なく話し続けることができる」のほうが性に合っています。達成状況がわかりやすければ、努力をつづけることが楽になります。

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SSHPで急成長したのは、出来ないことを素直に認めて、アドバイスを受け入れ、実行に移した人たちでした。

「素直なバカ」という言い回しは強烈かもしれませんが、僕はそうありたいです。実は、ずーっとバカで居続けることだって難しいのです。歳を重ねて知恵が付けば、知ったふうに振る舞い、格好を付けたがるからです。ある程度の矜持は必要でしょうが、出来なかったことが出来るようになる素直なバカでありたいと思います。