想定外の対応に、人間力が出る:インターンシップブログ


SSHP第6期が始まって1週間がすぎました。4名・2チームとコンパクトですが、姿勢と充実は変わりません。

1週間を振り返って、各々課題に感じている点を挙げて頂きました。色々ありますが、要約すると「思い通りにいかない」と。

研修生当人たちには苦しみですが、すごくいい機会です。ここでグッと踏ん張ることで、今後見える景色がずいぶん変わります。

共有して頂いた悩みのたねと、それぞれに対するアドバイスをまとめます。

提案が通らない

“バリューを出そうと練ったソーシャルメディア戦略が保留になり、会社のスタンダードな方法で進めると判断された”

SSHPでは渡航前にスタートアップから課題が出され、現地研修の序盤でプレゼンをします。今回かなり皆さん作り込んできてくれて、課題に答えるだけでなく、提案にまで踏み込んだものになりました。

しかし、いざ発表してみると、いろんなことが見えてきます。

  • 課題を大きく読み違えていた
  • 会社の仕組みを上手く理解できていなかった
  • 大切な前提を度外視して提案を構築していた

常に何か足りないのがスタートアップとはいえ、準備に時間をかけた分だけ、凹みます。

しかし、いったんは会社が指示する方法で進めるべきです。インターンは可能な限りの提案したとはいえ、ソーシャルメディアのプロではありません。会社が持つスタンダードなノウハウを身につけることが大きな収穫になります。

とはいえ、諦めるのは違います。むしろ主張するべきだと思います。そのためには、スタンダードな方法を効果測定し、自分たちの提案に説得力を持たせた上で、もう一度議題に上げる。これは価値があります。

疑念を感じる仕事の継続を指示された

“提案内容の裏を取るために実地調査した結果、提案が現実的ではないと感じ始めたが、調査を続けるよう指示された”

思い込んでいた前提が覆されることは、ザラにあります。

プレゼンである程度の手応えを感じ、いきおいそのままに実地調査に望み、フタを開けるとNot Goodに近い結論が出そうだと感じる。実地調査の結果を告げ、更に枠を広げ深掘り調査をするよう指示されたことに、研修生は疑問を感じてしまいます。「やらない可能性が高いのに、それに向けて調査を進める意味があるのだろうか」と。

結論から言うと、やる意味は大いにあります。最終的に白黒の判断を下すのは企業側であり、インターンではありません。

風向きが悪いのに調査を継続するのは、たしかにモチベーションの維持が難しいです。

たしかに「やらない」という英断は、「やる」という決定に比べて華々しいものではありませんが、しかし会社にとって価値があります。ここを超えることで、社員や後のインターンは同じ検討をする必要がなくなるからです。

一瞬気落ちしても、手を抜かず、むしろ粒度を着々と調査をこなし、同時に代替案の準備を着々とすすめること。

望んだ環境とのズレがある

“企業が遠隔スタイルをとっているため、ビジネス英語に触れる機会が少ない”

理由は様々ですが、多くのスタートアップはリモート環境で働いているため、9時5時で每日顔を合わせるとは限りません。SSHPの受入企業も同様です。

せっかくシンガポールに来たから、每日英語漬けになりたいと思う気持ちはわかりますが、ここで現実を見つめ直す必要があります。

第1に、スタートアップは相応の理由(時間、予算など)があって、リモートで働いています。それを曲げて会いたい主張するのであれば、企業側がそれを受け入れるべき理由(メリット)を提示するべきです。「自分がもっと学びたいから」という理由だけでは弱いというか、相手の好意に対する依存になってしまします。

第2に、今与えられている課題をこなせているか。ここが充分であれば、主張はある程度通りやすくなりますが、不十分であれば「責務も果たさないのに要求ばかりしてくる」という印象を与えます。たぶんSSHPのCEOたちはそんなことは思わないですが、そう思われたとしても仕方ないです。

第3に、自分が心から求めていることはビジネス英語を浴びることなのか。基礎が欠落したまま3週間海外でインターンシップをしても、飛躍的な英語力の向上は望めません。これは多くの人が心のどこかでわかっていることです。望むのはビジネス英語なのか、それとも英語環境で働く雰囲気なのか。ほんとうに求めていることによって、アプローチの仕方は変わるはずです。

まずは目の前の仕事に全力で取り組み、その上で面会の機会を増やすようにお願いすることをおすすめします。

考えがまとまらない

“質問の仕方がまとまらない”

論理的に質問するのは、想像以上にむずかしいです。これは、日本語・英語に関わらず、そういう質問スタイルが身についているかどうかです。

SSHPでは、論理思考の学習と実践の場でもあります。具体的には、フレーミングで目的とゴールを明確にするという作業を每日行います(みんな行っている・・・はずです)。

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先日SSHPの修了生10人くらいにお会いしました。会社員、就活生、就活を控えた学生、企業を目指す学生、立場は違ってもそれぞれ考えを持っていて、いつも感心させてくれます。その中で、帰国後も受入れスタートアップのお手伝いするという流れになった方がいます。以...

これに加えて、質問のが苦手な人には、口を開く前に考える間をとり、「今の用事はなんだっけ?(解決したい大きな状況はなんだっけ?)」と自問するように、助言しています。往々にして質問が苦手な人は、物事の背景説明から初めてしまい、核になる部分がボヤケてしまいがちです。「あらまし」とか「枝葉末節」はさておき、核心から始めましょう。

“自分の考えが、口から出てこない”

恥ずかしがりやさんにとって、常に自分の意見を求められるのは苦しい環境です。しかし、これが海外であり、スタートアップの環境でもあります。

僕は苦手なことを無理してやる必要はないと思っていますが、想いを伝えることの大切さは身にしみてわかっています。できることなら克服してほしいと思います。

残念ながら、特効薬はありません。場慣れするのが一番の道です。SSHPでは自分の意見を求められることが每日なので、いい刺激になっているとは思いますが、今週からプラクティスを追加しようと思っています。

一つは、ピアレビュー。普段はコーディネータが行っている毎晩のレビューを、チーム合戦で進めるというもの。第4期から始めています。

もう一つは、エレベーターピッチ。自分の頭の中にあるものをクリアにして、簡潔に伝えるために、30秒、60秒などと時間を区切って話す練習です。

おわりに

仕事って、なかなか思い通りにならないことがあります。特に他人が多く関わっている場合、なおさらです。

腐ったり投げたりするのは簡単ですが、それでは成長がありません。相手の気持ちを汲み取りつつ自分の希望を叶えるルートは、結構あります。

切り替えて、これを探し続けられる人は、会社からも、社会からも、重宝されます。

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