所属組織ではなく「今やっていること」を語れるか:インターンシップブログ


ずっと引っかかっていた、薄々感じていたことを端的に示してくれたSSHP3期生のひとことが記憶に残っています。

シンガポールの人は「何勉強してるの?」って聞きますよね。日本ではまず「どこの大学なの?」と聞かれることのほうが多いですけど。

何気ないことかもしれませんが、刷り込まれているからこそ無意識に出てくるのだろうと思います。

過去→現在を見ているのか、現在→未来を見ているのか。

「どこの大学なの?」とは、大学受験までの、いわゆる過去の競争性を重視する質問だとに感じます。どれだけ受験的な得点感覚に優れていたのか、という。

それに比べて「何を勉強しているの?」とは、現在について尋ねており、またそれを活かして今後何をしようとしているのかという未来に繋がる質問です。

たしかにお国柄の違いもあります。全国に数百の大学が存在する日本に比べてシンガポールには10校もない。

とはいえ、この考え方の違いは後々・・・就職を意識する段階で現れます。

将来、何をやりたいのか?

研修プログラムの応募者には「卒業後、何になりたいですか」と聞いています。学年が若い人たちほど定まっていないのですが、大別すると:

  • 例:メーカーに就職したいです・・・(業種)
  • 例:ウェブマーケターになりたいです・・・(職種)

の二通り。個人の意見や趣向に正解・不正解はないのですが、質問に直接答えているのは後者です。そして後者の方ほど今なにを学んでいるかという話題のほうに興味が向く傾向があるようです。

卒業後の基本姿勢

この傾向は根深く、社会人になっても引きずります。

シンガポールで人に合うと、”I am ○○(職種)”と自己紹介されるのですが、日本の方、特に大企業の方は「○○(会社名)の××(人名)です」と仰ることが多く、何をしているのかを聞くと「△△(部署名)です」と答えられる。僕としては、「医療機器の営業です」ではなく「MRIを売っています」と言われたほうが直接的でわかりやすい。それに、そもそも部署名は名刺に書いています。

逆に僕が「海外の市場調査と学生向けの研修プログラムの事業をしています」と説明すると、シンガポールの人には事業の関連性など、色々と質問されます。いっぽう日本の方、特に大きな企業に属している方は、質問が続かない場合が多い。たとえ追加の質問があったとしても「どちらの会社にお勤めですか?」と聞かれ、Prepared Slidesですと答えると、そこで終わります。うがった見方ですが、彼等にとって人の価値は所属する組織で決まるのかもしれません。

立派な組織に属していることは誇らしいという気持ちはわかりますし、自分の会社が好きであることは、とてもラッキーなことだと思います。

でも、先人たちが作ってくれた大きなハコについて語るひとと、ハコの大小はあれど、何かを生み出そうとする自分を語るひと、どちらに魅力を感じますか?

SSHPの研修生に頂いた一言をきっかけに、考えることができました。

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学生向けの海外インターンシッププログラムSingapore Startup Hack Program (SSHP)
2016年8月下旬〜9月上旬に開催される第4期の研修生を募集しています。
海外でアクションを起こしたい学生さんの応募をお待ちしています。
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