Trabble社の優しくて鋭いCEO:インターンシップブログ


SSHP第3期が終了して、3週間ほど経ったところで、受入先企業のTrabbleファウンダーの Jian Liang Low(通称Ian)が来日しました。

Trabble社について
◆概要
海外旅行者の質問に対し、地元のエキスパートがリアルタイムに応えるコンシェルジュ・アプリをシンガポールで提供。現在はエンドユーザーに対する課金は無く、地元のホステルに受付のオートメーションシステムを提供している。

S__32907268TrabbleアプリのUI

来日の目的は、日本向けサービスのローンチ発表とネットワーキングで、東京と大阪を中心にサービスを拡充する予定。既に日本のVC複数社と出資に向けて話し合いが始まっており、年内には資金調達に関するニュースが聞けそうです。

話すほどに絶妙な魅力を見せるIanに、いろいろと聞きました。

超リモートなワーク・スタイル

>>> 待ち合わせ場所ってカフェとかコワーキングとか、いつも違う場所だね?

Ian:Trabbleビーチ沿いにオフィスがあるんだけど、每日同じ所に集まる習慣はないんだ。通勤って時間が取られるし。

>>> 確かに通勤はムダな時間になりがちだよね。ちゃんと従業員の管理はできてる?

Ian:従業員の管理というか、タスクの管理はやってるよ。チームそれぞれに割り当てられた仕事があって、進捗はTrello(*1)で確認してる。任せることで納期をちゃんと守ってくれるようになるんだ。

>>> 任せるという点とちょっと違うけど、僕がIanに連絡するといつもレスの速さに感心するよ。それはチームに対してもそうなんだろうね。

Ian:自然にそうなる。リモートだからこそ大事なことを絞って聞いてくれるし、仕事を先に進めてもらうには直ぐに返信しなきゃならない。色んな国の人と連絡してるから、僕のスマホはWhatsAppもLINEもMessengerもWeChatもKakaoTalkの通知で一杯だよ。

だから、週一の全体会議がガチになる

>>> ひろゆき(*2)がびっくりしてたんだけど、金曜日の全体会議で人が集まったらチーム内で喧嘩みたいにバチバチ言い合ってるんだって?

Ian:每日会うわけじゃないから、言いたいことが溜まってるのかも(笑)。日本のミーティングはもっとマイルドなのかな?でも僕らのミーティングは意見をテーブルの上に出すところから始まって、それについては忌憚なく批判するんだ。個人に対する批判じゃなくて、あくまで意見に対してね。皆がそういう状態でなくちゃいけないと思ってる。批判ができるということは、自分の意見があるということの裏返しでもあるからね。

>>> だから2時間のミーティングでも、長いとは感じない?

Ian:僕にとってはね(笑)。終わったらいつもすっきりしてるから、きっと皆もそうなんじゃないかな。

役に立つ人間でありたい

>>> なんでTrabbleを立ち上げようと思ったの?

Ian:旅行が好きで、外国に行くたびに「外国人の自分が知らないステキな何か」があるんじゃないかと思うんだ。そしてそれを知っているのは現地の人たちだろ?でも必ずしも現地に知り合いがいるわけじゃない。ここをオンラインで結び付けたいと思ったんだ。

>>> 「好き」を仕事にした例だね。最高だね。

Ian:うん。それにもてなされるだけじゃなくて、もてなすのも好きなんだ。いつも外国からのゲストを案内してるよ。

>>> ひろゆきが感動してた。インターンである自分たちにとても良くしてくれて。食事も工程も完璧だったって。

Ian:せっかく自分の国に来てくれたゲストには、なるべく良い体験をしてもらいたいんだ。単純な話だよ。

ほがらかな男の「スイッチ」が入る瞬間

>>> Ianって普段はニコニコしてて超人当たりいいんだけど、場面によって一瞬でCEOモードになるよね。

Ian:自分じゃ気づかないけど・・・どんな感じで?

>>> 仕事の報告やプレゼンの時、ググッと前のめりになって眼光が鋭くなる。ダメ出しの時も、言い方は柔らかいんだけど、バサッと切るよね。日本ではそういう状態を「スイッチが入った」っていうんだけど、はたで見ていてゾクッとするよ。

Ian:そうなのかなぁ・・・でもまぁ、そうかのかもね。例えば社員がある統計データを基に資料を作ったとする。僕は基本的にそのデータを信じて活用する立場にある。ひろゆきがつくってくれた資料だって、日本の投資家と話をする時に使った。大切な資料だから、報告の場で厳しく指摘するのは当たり前じゃない?

>>> 「やっつけ」仕事は1つもないっていうことだね。

研修生に対する金言

>>> ひろゆきが最後に発表した改善提案に対するフィードバックでIanが言ったことがとても印象深かったんだけど、覚えてる?

Ian:ごめん、なんだっけ(笑)アルコール入ってるから思い出せない。

>>> だろうね(笑)こんなこと言ってたんだよ。

君のアイデアは確かに面白いし、僕も少し考えていることではある。でも、提案について検討する上で、3つのことを考えなければならない。

  • 「ユーザーのためになるのか」
  • 「会社に利益をもたらすのか」
  • 「技術・リソース面で可能なのか」

意見はもちろん聞くけど、君が言ったことはまだTrabbleには早過ぎるかな・・・。

Ian:思い出した。いつも自分の頭にある行動規範だからね。

僕:「やりたいこと」「やるべきこと」「やれること」の3つに置き換えても良さそうだね。いつだってスタートアップにはリソースの壁がついてまわる。

Ian:そう、やってく中で出来ることを広げるんだ。今月中にこのプラットフォームが全世界で使われるなんてことはない。でも、数年後のそれを信じてやってるよ・・・。

 

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20代後半の若くて飄々としたCEOですが、とても輝いています。有能でモチベーションの高い日本のインターンを派遣することでお手伝いしながら、彼等が大きくなることを心から願っています。

FullSizeRenderTrabbleアプリについて説明するIan

*1  Trello・・・ブラウザで使えるタスク管理ツール
*2 ひろゆき君・・・SSHP第3期メンバー