会社に対して主導権を取る。インターンであっても。


シンガポールのインターンシップ・プログラム第8期。

2週目に入って、テーマが確定しました。

今季のテーマは「会社に対して主導権を握る」です。

まとめ

  • インターンであっても、主導権を握りに行くべき
  • 結果的に評価が上がり、仕事の能力も向上する
  • 「前向き」で「仕事ができる」ことを見せる

インターンなのに主導権?

SSHPに参加する学生は、日本の大学生のなかでも能動的で勇気をもっています。それでも「仕事は与えられるもの」という意識を拭うのは難しいです。

とはいえ、これを「仕方ない」で済ませていいとは思いません。大学を出て、社会人になった途端にアクティブに爆進する・・・なんてことにはならないからです。

多くの人は受け身の姿勢を引きずったまま、一握りの能動的な同僚に差を広げられるのを遠巻きに眺めているうちに、身動きがとれなくなり・・・という道をたどります。

やりがいを感じながら活き活きと仕事がしたいのであれば、主導権を握る必要があります。インターンであっても変わりません。むしろ、インターンであるからこそそのスタンスを持ってほしいと思います。

主導権を握った状態とは?

納品物の定義を自分で提案して、自分でペース配分できる状態

を指します。

逆に主導権を握れないと、考えることなく指示されるままに作業する状態に陥ります。

この状態が楽だと考える人もいるでしょうが、作業者は価値が上がりにくい(むしろ下がる)ので、危険です。

主導権を握るメリットは?

おおきく2つあります。

チャンスが与えられる

仕事は平等に回ってくるわけではありません。じつは逆で、仕事は主導権を握っている人に集中します。

上司の立場になって考えてみてください。「仕事は完成させる」が前提ならば、上司は自然と「やってくれそう」な部下に仕事を回したくなります。

あるいは、なにかやりたいと申し出たときに、普段からガンガンやっている人と受け身の人がいたら、前者に任せよう思ってしまうものです。

仕事が早くなる

主導権を握るとは、責任を持つことでもあります。

大変ながらも矢面に立ち、自分の力で、あるいは人の力を借りながら仕事の片付け方やヒューマンスキルを身に着けることで、経験と知識が蓄積されます。

結果、テキパキと仕事ができるようになります。

単純ですが巨大なメリットですし、仕事が早い人は仕事を振られる、という循環にも繋がります。

主導権を握るための技術

以上のことから、主導権を握るためには「前向き」で「仕事ができる」ことを印象づければ良い、といえます。

とはいえ、この2つ・・・フワッとしているので、言葉を実行可能なアクションに変換します。

1. 前向き=自ら発信する

主導権といっても、最初から自分が仕事を作るケースは少なく、通常は何らかの指示があるはずです。

しかしこの段階からでも、主導権をとるための布石を打ちましょう。

◆前向きに質問する

自分から仕事の枠組みを固めるような、アクティブな質問をすること。

たとえば「シンガポールにあるアパレルショップをリスト化する」という仕事が課されたときに、

  • 目的は?リストをどう使うのか?
  • 締切は?
  • アパレルショップの定義は?
  • 形式はエクセルでいいのか?
  • 項目はショップ名とリンクだけでいいの?
  • Eコマースは含める?
  • だとしたらシンガポールを軸にした越境ECは?

・・・などなど、疑問はいくらでも出てきます。

たんに質問するだけでなく「自分はこう思うけど、どうだろう?」と自分の意見を添えて質問するとベターです。

上司に「着地点を見据えて仕事をしようとしている」と印象づけられれば、成功です。

◆こまめに報告する

連絡や反応がないと、待っている方は不安になります。

少なくとも1日の終わりに進捗を報告すべきです。

長い報告は読みたくないので(SSHPの日報は別ですが)、一つの作業に対して「所要時間」「進度」「疑問」「問題点」「完成予定日」が記せば十分です。

なお、仕事の途中で進め方がわからず、15分考えても分からないものは同僚にきいて、30分考えても分からないものは上司に聞きましょう。

◆次の仕事を催促する

今日なにをやるべきかは見えていても、明日、明後日は不明な場合があります。

だったら「向こう三日間の仕事を全部教えて下さい」とお願いしましょう。予定を立てやすいし、全体的な方向性も見えます。

◆やりたいことアピール

「自分こんなことやってみたいです」と主張しましょう。前を向いている人にチャンスを与えたくなるのは、人間の心情です。

快諾してもらうには

  1. 上記の「質問」「報告」「催促」のコミュニケーションを実行している
  2. 自分がやりたいと熱を持って言う
  3. 会社にとってメリットがあると説得できる

1が足りないと、「普段イマイチなのに、主張してくる」と思われます。

2が足りないと、あえてプランを変えてまでやってもらいたいと感じてくれません。

3はインターンが見落とがちですが、重要です。会社にとってメリットをもたらさない仕事は意味がありません。

これまで数々のSSHPインターン生がアピールをしてきましたが、了承されたケースはすべて上記を満たしていました。

2. 仕事ができる=早くやる

デキルの定義はさまざまですが、スピードは強力な武器です。

SSHPでもこの姿勢を身につけるために、以下のようなことを実践してもらっています。

◆段取りを書き出す

面倒がらずに、地図(設計図、航海図・・・なんでもいいけど)を書きましょう

どんな小さな建物であっても、設計図なしでビルを建てることはできません。

どんな低い山であっても、入山にはGPSや地図を携帯するべき。

教訓は「簡単そうに見える仕事でも、段取るべき」これに尽きます。

このブログはおよそ3時間ほどをかけて書いていますが、紙とペンを取り出して、

  • 頭にあることを書き出す
  • 分類する
  • 構成する

という作業から始めています。

これを頭の中ですべて処理するのは無理があります。最初からパソコンのエディターに向かってしまうと、2倍はかかるでしょう。

◆目的をはっきりさせる

地図でいうと、目的地です。どこに向かっているか分からないと、とんでもない方向に進んでしまいます。

今回エントリーの目的は、「インターンでも仕事において主導権を握ることが大切」というメッセージと、その方法を伝えることです。

これを明確に定義しておかしないと、途中で何が言いたいのか分からない状況に陥ります。

ありがちなのが、一部の要素が膨張して、全体のバランスが崩れることです。

このエントリーを例に取るなら、「前向きな質問の仕方」を詳細に説明したくなり、それだけで3000文字くらい書いてしまう、みたいな。

おいおい、そこじゃないよって。

◆時短

面白いもので、時間制限をすると(それが根拠に乏してくても)その時間内に仕上げようと努力します。これが大切なところです。

昔こんなエントリーを書いていました。

SSHP第4期も渡航を直前に控え、メンバーも忙しくなってきました。そう、日本の大学生は思ったより忙しいのです。インターンシップ、アルバイト、サークル、テストなどなど、様々な活動に従事しています。SSHPのようなプログラムに参加する学生は少なからず向上心を持...

僕はMac版のBe Focusedというアプリを使っています。Windows版もあるようですが、UIは分からないので、自分に合うタイマーアプリを探して下さい。

ちなみにスマホアプリはおすすめしません。インスタとかティック・トックとかみちゃうから・・・。

注意点

以上、コツコツやると、次第に主導権を握れるようになります。

念の為に、注意点を。

◆独断は危険

主導権というと、自分で先々進めると解釈する人がいます。それ自体は間違えではないのですが、周り(とくに上司やメンター)と合意するようおすすめします。

独断だと、間違ったまま走ってしまう可能性がありますし、良い印象を与えません。

◆相手に敬意を払う

お願いする時には、お願いする姿勢を忘れないように。特に支持された内容と反対の希望を出す場合は、下手をすると攻撃的だと取られます。

「その案はよく分かるけれど・・・私はこっちをやりたい。その理由は〇〇」

「遅い時間に連絡してすみませんが、どうしても明日のプランを組みたいので、ご連絡頂けますか?」

自分だったら・・・という気持ちを持つところから始めましょう。

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