SSHP第5期メンバーは定期的に集まっています。
2018年9月8日の同窓会では3名から内定の朗報を受けました。
私立・文系・女性が共通点の三人がそれぞれ別のIT企業に進むということで、今回は一対一のインタビューではなく、座談会形式で話をうかがいました。
中藤朋葉(朋葉)
出身:関西地方
所属:関西の私大
内定先:ITベンチャー
佐藤早映(早映)
出身:東海
関東の私大
内定先:ITメガベンチャー
木谷百花(百花)
出身:北海道
関東の私大
内定先:大手SIer(システムインテグレータ)
就活のタイミング
>>> まずはみなさん、おめでとうございます!奇しくも全員IT企業。早速ですが、業界を絞った方針と、就活の開始時期を教えてください。
朋葉:ぼんやりですけど、うちは将来性です。AIとかよく聞くようになって、苦手やけどその中にいないと取り残されそうで。いつかは事業を起こすことになるかも知れんし、だったらITは役に立つはずだとも。本格的に始まったのは12月です。
百花:わたしも将来性です。優秀な同期の中で揉まれたい気持ちがあって、大企業という軸も外せなかったから、開始時期は3月ですね。ITの他にはメーカーも受けました。
朋葉:大企業、それ、前から言ってた。
早映:思い返すと8月のサマーインターンシップから始まっていたように思えます。
朋葉・百花:はやっ!
早映:二人と違って、業界は全く絞りませんでした。ITの他には食品、リース、半導体メーカー、CAも・・・。
>>> そんなに他業種だったら、業界分析とか大変じゃなかったですか?
早映:企業説明会を活用しました。1社説明会に参加すると、業界の状況について社員の方が説明してもらえるので。
>>> なるほど!一人で時間かけて分析するよりは、エース級の社員の話を聞いて、あとは企業分析に絞る、と。賢い!他の二人は説明会についてどう思いましたか?
朋葉:面白いものも、そうでないのもありましたけど、参加してよかったと思います。「この企業思ってたんとちゃうな」って思えるだけでも。ウェブサイトの情報だけでは分からないものがたくさんありますから。
百花:私は学内説明会によく参加しました。企業や業界のことを知れるのは単純にメリットだと思うので、参加してよかったと思います。それから、普通に隣にいる学生と話していましたね。「いまどこまでやってる?」とか。
早映:わかる。情報収集にもなるけど、他人の状況がわかると単純に安心できたりするよね。
朋葉:逆に不安になることもあるけどな(笑)。
就活中の不安について
>>> 不安といえば・・・活動していて最も不安に感じたことはなんですか?
百花:ゴールがないところですね。すごく忙しくなるし。本当はいけないけど、スケジュールを詰めすぎて、説明会を諦めたこともりました。
朋葉:わかるわ。自分で決めなきゃいけないのはわかってるけど、どこまでやるのかって、ずっと不安でした。
早映:私の大学は、ホスピタリティ業界に進む人が多いんです。特にホテル業は早めに内定を出す会社が多いので、周りがどんどん決まっていくのを見るのは焦りました。
>>> 初の内定は?
百花:4月上旬です。そこが入社する企業になりました。
朋葉:わたしは3月です。
早映:5月上旬です。
>>> 先陣を切った人が、最後に内定が出た。
百花:でも早映も大手志望だったから、早い方だと思いますよ。
>>> あ、そうか、失礼・・・ともあれ、内定出たら気が楽になりましたか。
早映:間違いないです(全員賛同)。びっしり書いたスケジュールノート見て、ホッとたの覚えてます。
>>> 忙しいスケジュール管理はアナログな手帳?
早映:そうですね、書くほうが安心できるんです。
百花:私はエクセルでした。
朋葉:手帳です。書くの好きで。
>>> SSHPは手書きを推奨する文化だけど、IT系なのに3人中2人が紙手帳なんですね(笑)
面接について
>>> IT業界の面接って詰められることがあるって聞くけど、どうだった?
朋葉:圧迫は無かったですけど、論理的な思考は試されたと思います。幼稚園のときからどんな転機があって、どう変わったのか、とか。
早映:わたしの場合は今の自分の行動原理がどこにあるのかを深掘りされて・・・起源が小学校にあることを突き止めてもらいました(笑)。
百花:わたしもありましたけど、詰められたほうが素が出せてよかったです。
朋葉・早映:っえ?
百花:そういう性格なんです。負けず嫌いなんで、しっかりと追求されると燃えるんですよね。逆に当たり障りのない優しい面接スタイルだと、差別化するのが難しいというか。
朋葉:強いわぁ・・・。準備してたん?
百花:そういう面接になるって聞いてたから、準備してた。その場で全部考えるのは無理がある、さすがに。
>>> 最終面接を終えて、手応えはありましたか?
早映:私の場合はその場で握手だったから、内定ありきの意思確認だったと思います。でも、直前の面接で詰められたときは「落ちた」って思ってました。
百花:私は全然分かりませんでした。半々くらいの気持ちだったと思います。
朋葉:私も全然でしたね。役員と一対一で雑談してたような気がするんですけど、でも「ありきたりの質問はやめてね」って釘刺されて、めちゃ焦りました。
>>> そういうのたまに聞くけど、何が狙いなのかな?
早映:わかりませんけど、どんな質問を絞り出すのか、とか、コミュ力見たかったんじゃないかと思います。あと、まる一時間しゃべって「中藤さんは〇〇な性格ですね」って見破られたから、流石やなとも思いました。その◯◯についてはすっかり忘れましたけど(笑)。
将来の展望
>>> 振り返ってみて、満足の就活ができましたか?それから、将来の展望もあれば。
朋葉:結局初めて内定が出た1社に行くことになったんですけど、就活には納得してます。そもそも転職ありきの考えで、行きたい会社は中途の方が入りやすそうやから、どれだけ力をつけられるか楽しみです。不安もあるけど。
百花:私は、結果には満足してます。でも就活を人生の一大イベントと重く考えたくなかったです。朋葉と一緒で転職の可能性はいつも持ってます。今後については、具体的にはありません。動きの早い業界で、しゃかりきに働きたいっていうだけですね。
早映:満足しています。失敗したこともあるけど、考えられる可能性を全て試して、選べるような成果が出たので・・・。将来については、どんな仕事をしているにしても、その仕事のことなら「佐藤に聞け」と言われるようになりたいですね。
>>> ありがとうございます、よい仕事ができますように!
座談会の後書
この座談会をする直前に「100点の就活なんて無い」というタイトルのブログエントリーを準備していました。
三人のお話を聞くうちに、思いは強くなりました。
特に売り手市場と言われて多くの人に選択肢がある昨今、正解はありません。であれば、自分の気持ちに正直な就活が一番なのではないかと思うのです。
将来の展望を聞かれて「しゃかりきに働くだけ」が正直な気持ちなのであれば、それを正解としてくれる企業を行きたい会社を選べばいいわけです。
日系の大手SIerにベンチャーのライブ感は無いかもしれませんが、安心して働けることを重視するなら良い選択肢です。
内定先が、数年後の自分に資する環境だと感じたのであれば、そこからステップアップすればいいです。
悔しい思いがあったとしても、挽回して塗り替えることはいつだって出来ます。
就職氷河期世代の人は「今の学生はいいよね」と言うかもしれません、が、そんな無意味なやっかみは無視しましょう。事実だとしても、世代間の比較に意味はありませんし、そもそも十分努力している人はやっかみません。
今就職しやすいのはラッキーだけど、市況は変化します。
ずっとぬるま湯にはいられない世代なのです。未来を良いものにするために、現在に全力を尽さなければならないという点では、みんな同じです。
進みましょう、勇気を出して。
全てのSSHP卒業生が幸せに働けるよう願います。
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